日に何度でも通いたくなる蒲田のカフェを4店ピックアップ。朝から贅沢な気分を味わい、楽しみなランチやおやつ、夜の癒やしタイムがそこにあります! 店内をうっとり見渡しながら、ほのぼのとした店主たちの人柄にも触れて、のんびりコーヒーをすすろう。
今日は何? と尋ねたくなるおやつ『燈日』[矢口渡]

白と木を基調にした風情が小粋。持ち帰りもでき、地元民がひっきりなしだ。「気張らないけどちょっと手の込んだものを」とは、店主の金井南美(みなみ)さん。天気予報とにらめっこして、夏日にはパンナコッタ、秋めくとタルトにと、食べたい気分のおやつを作る。また、月替わり定食は父・浩さんの出番。そば屋で培った腕で作るアジフライなどの揚げ物がサックサク。ごはんからおやつまでフルコースで堪能したい。



『燈日』店舗詳細
燈日(あかりび)
住所:東京都大田区多摩川1-32-3 プライム多摩川1-C/営業時間:11:30〜 20:00(日・祝は〜18:00)/定休日:不定/アクセス:東急電鉄多摩川線矢口渡駅から徒歩3分
目覚めにうれしい贅沢な香りの数々『きりん珈琲』[梅屋敷]

店主の大原明日香さんは「朝からしっかり食べて活力を養ってほしくて」と、あんトーストに加え、多彩なサンドイッチを用意。なかでも「喫茶といえば、海苔サンド!」と考案したのりバターサンドは、海苔の佃煮にあげ玉、マスカルポーネの組み合わせが絶妙だ。お供には直火ロースターで自家焙煎した日替わりコーヒーを。深いコクと香りを楽しみに、毎日顔を出すご近所さんが後を絶たない。



『きりん珈琲』店舗詳細
きりん珈琲
住所:東京都大田区大森西7-7-20/営業時間:7:00〜20:00(土・日・祝は8:30〜。モーニングは〜10:30)/定休日:月・火/アクセス:京急電鉄京急本線梅屋敷駅から徒歩7分
路地の曲がり角に立つみんなのオアシス『こんなところにCafe』[池上]

店主の黒羽朗子(あきこ)さんが、夫の大介さんと始めたカフェは門前町に潜む、ジュークボックスもある洋風な木造り。それを目ざとく見つけたのは下校する子供たち。子から親へ、ママ友へと評判が広まった。看板はスムージーだ。凍らせたカットフルーツや野菜を注文ごとにミキサーにかけ、ひんやりとろりなめらか。酸味と甘みのバランスが秀逸。ドライイチヂクが効いたブラウニーや自家調合のチャイなど、研究肌の大介さんの腕がさえまくる。
『こんなところにCafe』店舗詳細
こんなところにCafe
住所:東京都大田区池上1-31-1/営業時間:10:00〜17:00/定休日:水・隔週木/アクセス:東急電鉄池上線池上駅から徒歩10分
雑居ビルの最上階に隠れるアンティークな夜喫茶『ROALEANS COFFEE&BAR』[大森海岸]

「1920年代の米国みたいでしょ」とは、店主の嶋竹薫さん。デザイン会社を営むが、アンティーク収集が高じて部下の有馬竜次さんと2019年に開業した。目を引くのは蓄音機と2000枚以上あるレコードコレクション。手すきの時ならば針を落としてくれ、往時の音色が鳴りだすと空気が一変。臨場感が炸裂し、タイムスリップした心地に。デミタスに35gも使う濃厚コーヒーをすすりながら身を委ねたい。




『ROALEANS COFFEE&BAR』店舗詳細
ROALEANS COFFEE&BAR(ローリンズ コーヒーアンドバー)
住所:東京都大田区大森北2-17-2 αNEXT大森海岸9F/営業時間:15:00〜23:00LO(土・日・祝は12:00〜)/定休日:月(祝の場合は翌火)/アクセス:京急電鉄京急本線大森海岸駅から徒歩2分
取材・文=佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=泉田真人、高野尚人