日本のサブカルチャーの発信地であり都内有数のビジネス街でもある秋葉原には、多種多様なジャンルの飲食店がひしめきあっている。その中からデートにもおすすめのおしゃれ系5店と、安くてウマい高コスパの店5店をご紹介!
【写真映えもするおしゃれなお店】
カレーを通じて面白い文化を発信するカレー店『カリガリ』
2019年の神田カレーグランプリで優勝した超人気店『カリガリ』は、ただ単にカレーを提供するだけでなく、カレーを通じた面白い活動をどんどん発信し続けているカレー店。種類豊富なメニューは、見た目にも楽しい。
お店の定番であるカリガリカレーは、銀座の老舗クラブで出されていたカレーがルーツとなっているそう。ココナッツベースでありながらとろりと濃厚で日本のお家のカレーに近い食感で、1度食べたらクセになる味わいだ。
一番人気メニューは、2色がけカレーに人気のトッピングをのせたアキバ盛りカレー1。ココナッツベースのカリガリカレーと、20種類以上のスパイスを使った本格インドカレーの2色がけに人気のトッピングを盛り合わせたボリューム満点の一品。
著名人とコラボカレーやオリジナルレトルトカレーも手掛けるなど新しいことに次々と取り組んでおり、今後も目が離せないカレー店だ。



『カリガリ』店舗詳細
カリガリ(かりがり)
住所:東京都千代田区外神田3-6-9 沖村ビル1F/営業時間:11:30〜14:30LO・17:00〜22:15LO(土・日・祝は11:00〜22:15LO)/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄・つくばエクスプレス秋葉原駅から徒歩8分、地下鉄銀座線末広町駅から徒歩2分
厳選された素材で作られるミラノピッツァ『キオッチョラ・ピッツェリア』
JR秋葉原駅電気街口から駅前広場を隔て徒歩約4分。秋葉原を代表する建物のひとつ、秋葉原UDXビルの1Fにあるイタリアンレストラン『キオッチョラ・ピッツェリア』。一歩店内に足を踏み入れれば、まるでヨーロッパの古い教会を思わせるような厳粛な雰囲気さえ漂うきらびやかな異空間が広がる。
生地、トマトソース、チーズすべてにこだわったミラノピッツァは大人気。薄いパリパリ生地で、直径約32㎝のビッグサイズ。一瞬その大きさにたじろぐが、女性でも楽々完食するとのこと。
お店のコンセプトはフルシチュエーション・イタリアン。つまりどんな設定でも楽しむことのできるイタリアンのお店。そんな思いにこたえるように、この店を訪れるお客さんは、1人、2人、大人数、そして男女さまざまな組み合わせで来店し、それぞれが楽しみたいスタイルで料理と店の雰囲気を楽しんでいく。カジュアルな値段もうれしい、なんとも心が豊かになるイタリアンレストラン。



『キオッチョラ・ピッツェリア』店舗詳細
キオッチョラ・ピッツェリア(きおっちょら・ぴっつぇりあ)
住所:東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDXビル1F/営業時間:11:00〜14:30LO・16:30〜22:00LO(日・連休最終日は11:00〜14:30LO・16:30〜21:00LO)/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄・つくばエクスプレス秋葉原駅から徒歩3分
ハンモックで癒やされお値打ちランチに名物スフレを楽しむ『カフェアサン』
御徒町駅から秋葉原駅間の高架下にあるショッピングモール2k540 AKI-OKA ARTISAN内の『カフェアサン』。2k540 AKI-OKA ARTISAN開業とともに2010年12月10日オープン。都内でも珍しいハンモック席があるカフェで、ふわふわのスフレホットケーキがテレビや雑誌で取り上げられ話題となった。アニメーション制作会社が運営することから、アニメコラボの創作スイーツやグッズ販売などコンセプトカフェの顔も持つ。最近は、静岡のお茶屋コラボ、洋菓子店とのコラボ、酒造メーカーとのコラボなど、一般的なコラボも開催している。
フレンチにも精通した元パティシエが手掛けるランチが、500円からとリーズナブル。本格的な料理は、「ボリュームがあっておいしい」と毎日のように通うサラリーマンが増えたとか。ランチやスイーツでお腹が満たされたあとは、ハンモックに揺られてのんびりうたた寝するもよし。お1人様はもちろん、ファミリーでも、カップルでデートにもぴったりな癒やしのカフェだ。



『カフェアサン』店舗詳細
カフェアサン(かふぇあさん)
住所:東京都台東区上野5-9-9 2k540内/営業時間:11:30〜18:00LO/定休日:水/アクセス:地下鉄銀座線末広町駅から徒歩4分
ベルギークラフトビールと一緒に楽しみたいグリルランチ『ウルビアマン』
秋葉原駅前の秋葉原UDX1階にある『ウルビアマン』は、80種類ものベルギークラフトビールが味わえるお店。店内に入ると、まずオープンカウンターにずらりと並ぶ生ビールのタップに目を奪われる。
ビールに合うフードメニューも豊富で、メインは、ビールに合わせたお肉料理。ランチタイムも、お肉中心のメニューとなっている。人気のランチは2種類のお肉が楽しめる若鶏のグリル&豚肩ロースのグリル1100円。パンorライスが選べて、日替わりスープ付き。
若鶏は皮が香ばしくパリパリに焼かれていて、中はジューシー。豚肩ロースは絶妙なやわらかさで、噛みしめると肉の旨味が口の中に広がる。
店の前にはテラス席が並び、開放的な雰囲気。屋根があるので雨の日でもOK。つい昼からビールが飲みたくなってしまいそうだが、周辺で働くビジネスマンにも人気のランチだ。



『ウルビアマン』店舗詳細
ウルビアマン(うるびあまん)
住所:東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDXビル1F/営業時間:11:30〜23:00(金・土は11:30〜23:30、日は11:30〜22:00)/定休日:不定(秋葉原UDXに準ずる)/アクセス:JR・地下鉄・つくばエクスプレス秋葉原駅から徒歩3分
じっくりと旨味を引き出したしっとり柔らかローストビーフ丼『遊食家Boo』
2010年12月、秋葉原駅と御徒町駅を結ぶ高架下に誕生した2k540 AKI-OKA ARTISANにある『遊食家Boo』は、『STUDIO UAMOU』との兄妹コラボがきっかけでオープンしたキャラクターカフェ。UAMOUとBooがいっぱいの店内は、絵本の中に迷い込んだような夢空間になっている。
カフェメニューは本格的で、じっくりと旨味を引き出したローストビーフ丼は、しっとりとして柔らかい逸品。その原点は、東京会館のローストビーフで、和の薬味や自家製ポン酢との相性も素晴らしい。
さまざまな人とコラボしながら、お互いに新しい魅力を引き出し、ものづくりの楽しさを伝えるオーナーが手掛けるイベントにも注目したい。



『遊食家Boo』店舗詳細
遊食家Boo(ゆうしょくやぶー)
住所:東京都台東区上野5-9 2k540 AKI-OKA ARTISAN N-4/営業時間:11:30〜13:40LO・17:00〜22:00LO(土・日・祝は11:00〜19:00LO)/定休日:無/アクセス:JR山手線・京浜東北線御徒町駅から徒歩5分、秋葉原駅から徒歩7分、銀座線末広町駅から徒歩3分、日比谷線仲御徒町駅から徒歩5分、大江戸線上野御徒町駅から徒歩10分
ジャンルにこだわらずワインもラーメンも楽しめるおいしいもの食堂『nico』
JR秋葉原駅昭和通り口を出て約4分。『nico』昭和通りから脇道に入ったすぐ、十数メートルのところにある『nico』は、お昼時にはラーメンが人気のちょっと不思議な“noodle+ワンバル食堂”。元レストランの料理人と元ラーメン屋さんの2人でやっている店。
ランチ一番人気は塩ラーメン。スープは白湯風スープなのだが、やや洋風のクリーミーな味も感じる。「ラーメンはラーメン屋の味ではなく、あくまで洋食屋さんが出すラーメンというものにしています」とご主人。ランチでは月替わりのパスタなども食べることができる。
ワインバルを名乗ってはいるが、ワイン、ピザ、パスタだけでなく、とにかくお客さんに喜んでもらえる国籍、ジャンルを超えた料理が提供される自由度抜群の洋風食堂だ。



『nico』店舗詳細
nico(にこ)
住所:東京都千代田区神田和泉町1-2-6 フォンティーヌビル1F/営業時間:11:30〜14:30・18:00〜23:00(土・祝は18:00〜23:00)/定休日:日/アクセス:JR・地下鉄・つくばエクスプレス秋葉原駅から徒歩4分
【お得なガッツリランチ】
揚げたてとんかつ&ルーにもこだわるカツカレー『とんかつ福与志』
秋葉原の路地裏にある人気店『とんかつ福与志』の人気ナンバーワンメニューはカツカレー。刻みキャベツを枕に全身をルーの海に浸したとんかつからは、そのカリカリ、熱々具合が伝わってくる。
そのおいしさ、変わらぬ人気の秘訣は「揚げたて」へのこだわり。そしてお皿のフチのぎりぎりまで注がれたカレールーへのご主人の探求心。
とんかつはどんな混雑時でも常に注文があってから揚げられ、必ず揚げたてが提供される。カレールーも注文のたびに小鍋に移され、しっかりと温められる。つまりすべてが熱々。お客さんはそんなご主人の心意気を感じながら、アフアフと熱々カツカレーを平らげる。
持ち帰りの販売でもやり方は同じ。お客さんが何時に店に取りに来るのかを聞き、その時間に合わせてカツを揚げ、できたてを渡せるようにする。ほかにも生姜焼きやエビフライなど、食欲を直撃するような豊富なメニューがある。



『とんかつ福与志』店舗詳細
とんかつ福与志(とんかつふくよし)
住所:東京都千代田区神田和泉町1-2-31/営業時間:11:00〜15:00/定休日:日・祝/アクセス:JR・地下鉄・つくばエクスプレス秋葉原駅から徒歩4分
超重労働の男たちの腹を満たしたデカ盛りランチ『ごはん処あだち』
秋葉原駅の電気街口を出て、中央通りを渡った路地裏にその店はある。テレビを始多くのメディアで取り上げられ、ネットでも話題の『ごはん処あだち』だ。今ではデカ盛りの店として名をとどろかすが、そもそもはやっちゃ場で先代が開いた市場食堂が始まり。1969年の創業というから、秋葉原で半世紀以上の歴史を刻む。
昭和の終わりまでアキバに、やっちゃ場と呼ばれた神田青果市場(東京中央卸市場神田分場)あった。『ごはん処あだち』はそこで働く大卸(おおおろし)の人たち、市場関係の人たちが通った店だった。今は2代目の安達政則さんが営むが、先代の時代には市場に仕出し弁当も配達していたという。
やっちゃ場時代は市場の男衆相手の早朝営業だった食堂も、移転後は電気街で働く人たち相手のランチに加え、夜営業も始めた。時代とともに移り変わる秋葉原を見つめながら、ここで働く人々の胃袋を満たしてきた。もともと市場めしとして男衆にたっぷり食べさせていた白米を、今やデカ盛りの店として看板に掲げている。



『ごはん処あだち』
ごはん処あだち(ごはんどころあだち)
住所:東京都千代田区外神田3-11-6/営業時間:11:30〜15:00・17:00〜23:30(土・日は11:30〜15:00)/定休日:不定/アクセス:JR・地下鉄・つくばエクスプレス秋葉原駅から徒歩4分
並んでも食べたい、生にこだわる特選海鮮丼『秋葉原漁港 快海』
秋葉原駅から昭和通り沿いに徒歩3分、のぼりやポップのない『秋葉原漁港 快海』の目印は、ランチ時の行列。
並んでも食べたい特選海鮮丼は、魚のプロである石居社長が厳選し、毎朝豊洲市場から届けられるとびきりの鮮魚を、店で仕込んで提供している。種類も豊富な刺身が大きな丼を埋め尽くす圧巻のビジュアル。普段食べているお手頃な海鮮丼とはまるで別物の味わいは、特選の名にふさわしい豪華さだ。
現在、日本橋にも店舗を構える『快海』は、もともと鮮魚店を営んでいたオーナーの「こんなに新鮮で旨い魚を、もっともっと多くの人に食べてもらいたい」という熱い思いから誕生した。
「銀座の割烹の料理と同じとは言わないけれど、近いものを低価格で味わってほしい」と語る店長。生にこだわりながら低価格を維持するため、頭やアラ、カマなども、徹底的に生かす。そこから生まれる超目玉の裏メニューは、不定期の公式Twitterでキャッチしよう。



『秋葉原漁港 快海』店舗詳細
秋葉原漁港 快海(あきはばらぎょこう かいかい)
住所:東京都千代田区神田松永町17-5 相沢ビル1F/営業時間:11:30〜13:15LO・17:00〜21:50LO/定休日:土・日(仕入れにより臨時休あり)/アクセス:JR・地下鉄・つくばエクスプレス秋葉原駅から徒歩3分
何種類もの味変でもりもり食べ続けられる名物スタミナ丼『昭和食堂』
JR秋葉原駅すぐ近く、ボリューム満点、コスパよしの『昭和食堂』には、秋葉原で働くビジネスマンたちが足繁く通う。デカ盛りグルメでも知られており、メディアの特集で取り上げられることもしばしば。
店の名物・スタミナ丼は、盛り盛りのご飯にニンニクと特製ダレで炒めた豚肉がたっぷり! 一口頬張ると、濃い目の味付けでかなりパンチのきいた味わいだ。
ある程度まで食べ進んだら生卵をかけて、卵かけご飯にするのがお店のおすすめ。卓上には数種類の調味料があって、卵かけご飯以外にも味変の提案をしてくれている。たっぷりのご飯も、味変で飽きることなく食べ進められる。
ニンニクたっぷりでボリューミーな見た目はまさに“男メシ”だが、がっつり食べたい系の女子にもおすすめ。スタミナ丼を食べて元気をチャージしよう!



『昭和食堂』店舗詳細
昭和食堂(しょうわしょくどう)
住所:東京都千代田区外神田1-15-11 秋葉原西川ビル1F/営業時間:11:00〜24:00(土・祝は10:00〜24:00、日は10:00〜23:00)/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄・つくばエクスプレス秋葉原駅から徒歩1分
取材・文・撮影=京澤洋子、丸山美紀(アート・サプライ)、夏井誠、大熊美智代、松本美和