中野駅南口から徒歩5分、中野五叉路の交差点を右に曲がると、焼き肉店やハンバーガー店など、個性的な店舗がそろったシャンボール中野の一角に『やまねこ亭』がある。店主の奥さんの出身地である鳥取県のブランド鶏を使った料理が好評で、毎日通う人もいるという。そんな自慢の鶏料理の定食、さてどんな味だろう……。

店内はネコと氷室京介さんのグッズがいっぱい

入口には定番に加え、本日のおすすめなど、ワクワクするようなメニューボードがある。
入口には定番に加え、本日のおすすめなど、ワクワクするようなメニューボードがある。

中野五叉路交差点近くの大久保通り沿いにある。赤と黒をベースにした外観が印象的で、夜にライトアップされれば、ホッと安らぐ空間につい誘われそう。

4人掛けのテーブル席2つと、カウンター5席の小ぢんまりとした店内。
4人掛けのテーブル席2つと、カウンター5席の小ぢんまりとした店内。

店内はウッディで、実家に帰ったような温もりを感じさせる。かつてはカラオケスナックだったそうだが、解体からデザイン、内装工事など、すべてを地元・中野出身の店主・HIDEKIさん、鳥取出身のKAORIさんの2人で手掛けたという。
店内をよく見渡してみると大量のネコの写真や人形などのグッズが飾られている。HIDEKIさんは「元々ネコが好きで、妻は実家でネコを飼っていたこともあって、だんだんとネコグッズが増えてきました。もしかしたら、店オリジナルのネコグッズも販売するかもしれません」と話す。
さらにインパクトがあったのが氷室京介さんのグッズ。HIDEKIさん・KAORIさん夫妻は昔からのファンで、BGMは氷室さんオンリー。氷室さんファンからも知られる存在になっていて、遠くから訪れる人もいるとか。

こだわりのチキン南蛮や農家直送の米などに大満足

チキン南蛮定食に使う匠の大山鶏をはじめ、鳥取県の食材にこだわった料理もある。
チキン南蛮定食に使う匠の大山鶏をはじめ、鳥取県の食材にこだわった料理もある。

料理は中野の人気定食屋で腕を振るっていたことがあるという奥さんが担当。
一番人気のチキン南蛮定食980円を注文。国定公園に指定された大山(だいせん)の麓、ミネラル豊富な水とさわやかな空気の中で育った鳥取県のブランド鶏・匠の大山鶏を使用する。品質管理も徹底し、柔らかくて、適度に脂を含んでいるため、ジューシーでまろやかさもある。

店内には「匠の大山鶏出荷証明書」が飾られている。
店内には「匠の大山鶏出荷証明書」が飾られている。

匠の大山鶏のモモ肉をカリッと揚げて秘伝の甘酢タレに漬け込んでいるため、味がしっかりと染み込んでいる。それだけでもおいしいのに、さらに自家製のタルタルソースがたっぷりとかかっているのもうれしい。
甘くて、酸っぱくて、コクがある……。そんなチキン南蛮を食べればご飯がどんどん進む。

自家製のタルタルソースにはキュウリの漬物を使用している。
自家製のタルタルソースにはキュウリの漬物を使用している。

このご飯もやたらにおいしい。HIDEKIさんによると「新潟県産の“みずほの輝き”を直接農家から仕入れています。米の粒が大きく、炊くとピカピカしています。柔らかく、旨みがしっかりとしているのが特徴です」と教えてくれた。味噌汁とご飯は各1回お代わりできるので、大食漢にはうれしい限りだ。
付け合わせの小鉢はきんぴらや冷や奴、オクラ納豆など、日替わりを含めて6種類あって好みで選べる。KAORIさんは「定食屋で働いていたときは日替わりの小鉢を出していましたが、お客様が嫌いなものだと手をつけないため、そのまま捨ててしまうのが嫌だったのです。ですので小鉢は選べるようにしました」。と話す。お新香は無料だが、若い人の中にはお新香が嫌いは人がいるので、選択制を取っているという。

かわいらしい見た目の上品なぜんざい

肉球白玉ぜんざい。ホットコーヒーやアイスコーヒーなどのセットは700円。
肉球白玉ぜんざい。ホットコーヒーやアイスコーヒーなどのセットは700円。

食後には「肉球白玉ぜんざい」450円を注文。ネコの足形をモチーフにしていて、ネコ好きの店主夫妻ならではのビジュアルだ。ぜんざいの上には、肉球を模したピンク色の白玉が4個と、求肥に包まれたアイスクリーム。ぜんざいには北海道産の小豆を使用し、甘すぎずに上品な味わいだ。溶け出たアイスクリームで風味と甘さが増し、肉球白玉のモチモチとした食感もたまらない。
HIDEKIさんによると「これから新しいスイーツが登場します。お楽しみにして下さい」。

体に優しい料理や、鳥取の地酒も豊富

カウンターには各種酒のボトルが並び、『ゲゲゲの鬼太郎』ラベルのお酒もある。
カウンターには各種酒のボトルが並び、『ゲゲゲの鬼太郎』ラベルのお酒もある。

アルコールも充実している。HIDEKIさんは「元々はビールだけでしたが、お客様の要望でだんだんと増えてきました。鳥取の地ビールや焼酎などもあるので、定食や一品料理と一緒に楽しんで下さい」と話す。
最後に「この料理はこの味というようなシンプルな料理を提供しています。足し算ではなく、引き算の調理をしています。やや控えめな味付けにして素材の味を生かすことを心掛けています」と話す。
素材や調理法にこだわった優しい味わいの料理を食べれば、心が温かくなりそうだ。

やまねこ亭(やまねこてい)
住所:東京都中野区中央5-48-5 シャンボール中野107/営業時間:11:30〜14:30LO・18:00〜21:30LO/定休日:土・不定/アクセス:JR中央線・地下鉄東西線中野駅から徒歩5分

取材・文・撮影=速志 淳 構成=アド・グリーン

アド・グリーン
編集プロダクション
1982年創業の編集プロダクション。旅行関係の雑誌・書籍、インタビューやルポルタージュを得意とし、会社案内や社内報の経験も多数。企画立案から、取材・執筆、デザイン、撮影までをワンストップで行えるのがウリ。