とんかつ好きの人には言わずと知れたとんかつの激戦区・蒲田。老舗名店、人気行列店が軒を連ね、とんかつがうまい店は枚挙にいとまがないほど。その中から人気の6店をピックアップ。とんかつのイメージが変わるような極上の味わいをご堪能あれ!

とんかつ檍(あおき)

とんかつの概念が変わる!? 究極の豚肉・林SPFを使用したかつが最高!

お店自慢の上ロースかつ定食1500円。かつは一見、分厚く切られているが抜群の柔らかさで難なく食べられる!
お店自慢の上ロースかつ定食1500円。かつは一見、分厚く切られているが抜群の柔らかさで難なく食べられる!

蒲田のとんかつ屋の中でも1、2を争う名店と評判になっているのが『とんかつ檍』。ほとんどのお客さんが注文するという上ロースかつ定食1500円は、脂身の甘みと肉の柔らかさが抜群で究極の豚肉とも称される林SPFの魅力を最大限に引き出すべく、特注の打ち粉やパン粉を使用して「たぬき色」という色合いになるまでこんがりと揚げる。

その味わいは『とんかつ檍』の社長曰く「とんかつの概念を超えるとんかつ」。こだわりのソースをかけてご飯をガッツリ食べるも良し、元良勇太店長イチオシの3種の塩を使って食べ比べてみるも良しと、1度で何度もおいしい極上のロースかつが楽しめるはずだ。

こだわりは揚げ方にも。中温の油で10分ほど費やしてじっくりと揚げた後に余熱で火を入れることでジューシーな味わいに。
こだわりは揚げ方にも。中温の油で10分ほど費やしてじっくりと揚げた後に余熱で火を入れることでジューシーな味わいに。

『とんかつ檍』店舗詳細

とんかつ檍(とんかつあおき)
住所:東京都大田区蒲田5-43-7 ロイヤルハイツ蒲田102/営業時間:11:00〜14:00・17:00〜21:00/定休日:日・月/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩4分

とんかつ・サラダ さんきち

本格洋風食堂はソースが決め手

ロースとんかつ定食1080円。ごま塩のご飯はかなりの量。
ロースとんかつ定食1080円。ごま塩のご飯はかなりの量。

「お肉を食べたら野菜もいっぱい取ったほうがいいですからね」とご主人の岐村義さん。まったくそのとおり。とんかつののった皿のキャベツとは別にサラダも出てくるうえに、そこにかかっているサウザンドレッシングがやたらにうまい。聞くと義さんはフレンチの出身で、ソースはすべてお手製。さもありなん。とんかつソースもトマトをベースにしたパンチの効いた味で、バリっとした衣にベストマッチ。洋風食堂のとんかつ、ここに極まる。

創業は1960年。レンガ壁が年月を感じさせる。
創業は1960年。レンガ壁が年月を感じさせる。
浅草生まれの義さん。息子の允さんと店を切り盛りする。鉄板ものも人気。
浅草生まれの義さん。息子の允さんと店を切り盛りする。鉄板ものも人気。

『とんかつ・サラダ さんきち』店舗情報

とんかつ・サラダ さんきち
住所:大田区西蒲田6-34-6/営業時間:11:00〜 14:30・17:00〜 20:30/定休日:火/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩6分

まるやま食堂

家族と仲間で支える、蒲田の名物食堂

まるとくロースかつ定食1300円(ランチ時1000円)
まるとくロースかつ定食1300円(ランチ時1000円)

見覚えのあるとんかつだと思った方は、よほどとんかつ好きか、蒲田人かのどちらかだろう。現在の主人は丸山陽平さん、創業した父・正一さんは『檍(あおき)』の店主なのだ。その関係で今は『まるやま食堂』もとんかつをメインに据えたとは言え、やはりそこは「食堂」。とんかつ以外にも焼き魚やハンバーグがラインナップ。店のおばちゃんたちもみんな、昔からの家族のような仲間である。最新のとんかつと昔ながらの趣で、店はいつも大忙しだ。

改装したが食堂らしさは残したまま。
改装したが食堂らしさは残したまま。
瓶ビールはセルフサービスで。
瓶ビールはセルフサービスで。
「最近は若いお客さんがすごく増えてきたんだよ」と陽平さん。
「最近は若いお客さんがすごく増えてきたんだよ」と陽平さん。

『まるやま食堂』店舗情報

まるやま食堂
住所:大田区蒲田5-2-7/営業時間:11:00〜15:00・16:00 〜 21:00(第2・4の土・祝は 11:00〜15:00)/定休日:日・第1・3土休/アクセス:蒲田駅から徒歩3分

キッチンすみっこ

蒲田の名物カツカレーは永久に不滅です

お客さんの8割が頼むカツカレー800円。ゆで卵は別途50円。
お客さんの8割が頼むカツカレー800円。ゆで卵は別途50円。

かつて「南蛮カレー」という店があった。蒲田駅西口の人気店として栄えたが、ゆえあって閉店。ファンの後押しを受けて、「南蛮カレー」勤続35年だった塩屋利守さんが奥さんと開いたのが『キッチンすみっこ』(旧店名「カフェすみっこ」)だ。カツはバリっとしているが、スパイシーでやさしい味のカレーがすべてをやわらかに包みこむ。ただしご飯の量はハンパない。何も変わらない、あの味を求めて今日もお客さんがやってくる。

カツカレーののぼりが目印だ。
カツカレーののぼりが目印だ。
カレー以外にロースカツ定食950円なども。
カレー以外にロースカツ定食950円なども。

『キッチンすみっこ』店舗情報

キッチンすみっこ
住所:大田区西蒲田7-23-6/営業時間:11:00 〜15:00・17:00〜 20:00/定休日:日・月(8月12 〜15日休)/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩6分

とん清

1日限定わずか10食以内!? ご主人こだわりの極上ひれかつ定食

これが1日限定10食以内の特上ひれかつ定食1980円。柔らかな肉質のひれ肉にサクサクのころもがマッチしてご飯が何杯でも食べられる!
これが1日限定10食以内の特上ひれかつ定食1980円。柔らかな肉質のひれ肉にサクサクのころもがマッチしてご飯が何杯でも食べられる!

「先代が銘打った『京風とんかつ』の味わいをそのまま継承している」という店主の高橋一郎さんが作る『とん清』のとんかつ。油っぽくて食べすぎると胃もたれしちゃうという揚げ物料理のイメージから一線を画するような味わいの特上ひれかつ定食1980円を求め、老若男女問わず常連客が連日やってくるという。

最大のこだわりはかつに使う豚肉。中でも特上ひれかつは「通常のひれ肉の真ん中部分にある一番柔らかいところ」。1本のひれ肉から1食分しか取れない貴重な部位で、1日10食分用意するのがやっとというほど。豚肉ならではの甘みと柔らかい肉質のひれ肉を使い、サクサクのころもがベストマッチしたひれかつは一度は食べたい一品だ。

店主の高橋一郎さん。先代から継承した「京風とんかつ」の味を継承している。
店主の高橋一郎さん。先代から継承した「京風とんかつ」の味を継承している。

『とん清』店舗詳細

とん清
住所:東京都大田区西蒲田7-45-4-1F/営業時間:11:00〜15:00・17:00〜20:00/定休日:無(月・水は昼のみの営業)/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩2分

多津美

旅先で見つけた阿寒ポークが自慢のロースかつが魅力

『多津美』不動の1番人気、ロースかつ定食990円。店主曰く「フツー」とは言うものの、軽い食感のかつはただものではない!
『多津美』不動の1番人気、ロースかつ定食990円。店主曰く「フツー」とは言うものの、軽い食感のかつはただものではない!

お店のこだわりを店主の森寛明さんに伺えば「特にない」という意外な回答が。それでも50年近くとんかつ激戦区・蒲田の街で生き延びてきた『多津美』。その秘訣はなんといっても店の1番人気メニューであるロースかつ定食990円。店主曰く「フツーの定食」と謙遜するが、秘密は夫婦で出かけた北海道旅行で見つけた豚肉・阿寒ポークにあった。

「旅行の際に食べた豚丼のお肉があまりにおいしくて、そのお店に使っている豚肉を教えてもらったら、当時の都内の店ではあまり使われていない阿寒ポークという豚の肉だったんです。柔らかい肉質でとんかつにするにはうってつけだったから、それまで使っていた肉からすべて変えたんです」。

どこか懐かしさも漂うクラシックスタイルのロースかつには阿寒ポークの味わいがバッチリ。蒲田に来たなら押さえておきたい味わいと言えるだろう。

かつの様子をチェック。ロースカツの醍醐味、脂身のところも透明で豚肉の甘みがタップリ!
かつの様子をチェック。ロースカツの醍醐味、脂身のところも透明で豚肉の甘みがタップリ!

『多津美』店舗詳細

多津美(たつみ)
住所:東京都大田区西蒲田7-48-8/営業時間:11:00〜14:30・18:00〜21:30/定休日:日/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩2分

取材=かつとんたろう・福嶌 弘 撮影=小野広幸・福嶌 弘