2012年に浅草橋で開店した『丸山吉平』。店主の花村篤さんは2018年に事故に遭って一時閉店したものの、2019年に花村さんが以前から好きな街であったという神田で復活を果たした。駅から近くにありがなら閑静な一角にある行列必至の絶品とんかつを味わってみよう。

店主がとことん惚れ込んだブランド豚の林SPF

一面ガラス張りの店内は明るく広々とし、カウンター6席とテーブル2卓がある。

花村さんは、「林SPFに惚れ込んで店を始めたといっていいほど」と教えてくれた。千葉県産銘柄豚である林SPFは、旨味と香りが濃厚で、歯ごたえがありながら歯切れがいいという特徴がある。生後6ヶ月程度のメスのみを使用し、さらに熟成をさせている。部位によって異なるが、最大で50日もかけて熟成させているという。

「林SPFにかなう豚肉はありません」と店主の花村篤さん。

ほんのりとピンク色をしたロースかつは肉と脂の旨みが最高

ジューシーで旨みを感じるロースかつ定食。肉質とラードのよさで胃もたれもなし。

平日限定ランチのロースかつ定食1300円に使用する肉は1〜2週間寝かしている。新鮮なラードで揚げていて、火が通り過ぎないややピンク色の仕上がりだ。何もつけずに一口食べてみると口の中に林SPFの甘さと旨さが広がり、肉だけでなく、脂からも旨味が溢れ出してくる。サクッとした衣との相性も抜群。

卓上にはやや酸味を感じるオリジナルブレンドのソースのほか、ミネラルたっぷりのレッドソルトや、ほのかに硫黄の香りがするブラック岩塩などがあるので、いろいろと試してみるのもおすすめ。

ご飯に使用するのは、墨田区に店舗がある『墨田屋』の古代精米製法墨田屋米。香りや味、粘り、食感など、そのときの最高のブレンドを行い、ゆっくり・じっくりと精米している。芳醇な香りとほのかな甘味は、トンカツの邪魔をせず味をさらに引き立たせるご飯だ。

また、具だくさんの豚汁は、カツオ節やイリコ、アゴ(トビウオ)からだしを取っているので、マイルドでおいしいと評判だという。

運がよければ出会えるかも……。絶品カレーライス

また、浅草橋時代に二毛作で営業していた「リリーカレー」が不定期に復活。林SPFを使い、鶏ガラや豚骨のだしを合わせたカレーはほんのりスパイシー。カレーライス1000円のほか、かつカレー1500円など。店頭またはSNSでお知らせしているので、カレーもぜひ味わってみよう。

丸山吉平(まるやまきっぺい)
住所:東京都千代田区神田富山町29 アーバンレジデンス神田富山町1F/営業時間:11:00〜14:15LO/定休日:日・月・祝/アクセス:JR・地下鉄神田駅から5分

取材・文・撮影=速志 淳