新しい店も多く、さんぽが楽しい荻窪駅周辺。ずいぶん数は少なくなったとはいえ、古くからの銭湯も多数あるエリアだ。びっくりするような赤いお湯や、レトロとモダンが混在するぴかぴかな銭湯、そしてたくさんの岩盤浴が楽しめる天然温泉まで、個性的な銭湯を一挙ご紹介!

藤乃湯

薪で沸かす赤いお湯。情熱的だけどゆったりやわらか

タイル絵は海に浮かぶヨット。夕日に輝く赤いお湯が美しい。
タイル絵は海に浮かぶヨット。夕日に輝く赤いお湯が美しい。

「お湯が赤い」という個性派銭湯。店主自らデザインした浴室や浴槽が自慢だ。赤外線で照らされた赤いお湯は肌がきれいに見え、夕日の海にいるような気分が楽しめる。3種類のお湯はどれも赤く熱そうに見えるが、ぬる湯は38℃と長湯ができる温度。薪で沸かしているのでとてもやわらかい印象だ。ジェットマッサージ風呂が43℃、ミクロン気泡風呂が44℃なので、ぬる湯との交互入浴にぴったり。「薪で焚く銭湯もずいぶん減ったが、できるかぎり続ける」と店主の藤田さんは力強く話す。

左から、低温イオン木炭風呂、ジェットマッサージ風呂、ミクロン気泡風呂。
左から、低温イオン木炭風呂、ジェットマッサージ風呂、ミクロン気泡風呂。
入り口の裏にまわると大量の薪が置かれていた。
入り口の裏にまわると大量の薪が置かれていた。

『藤乃湯』店舗詳細

藤乃湯
住所:東京都杉並区天沼2-17-20/営業時間:16:00〜24:00/定休日:土/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩5分

第二宝湯

モダンとレトロの絶妙なバランス。明るく快適なおしゃれ銭湯

白いタイルがとてもきれいで明るい印象の浴室。
白いタイルがとてもきれいで明るい印象の浴室。

入り口のおしゃれさや、ぴかぴかに磨かれたタイル。まったく古さを感じないきれいな銭湯だが、荻窪の稲荷横丁で約70年以上の歴史をもつ。お湯の温度は毎日日替わり。気持ちいいと思うお湯の温度は、季節、男湯・女湯、気温によっても違うため、毎回チェックして温度を決めるというこだわりがある。モダンでしゃれた内装の待合スペースと浴室に共通しているのが、銭湯絵師の丸山氏が描いた富士山だ。どちらも「丸山ブルー」といわれる独特の青が美しいが、浴室の富士山はそろそろ書き換えの時期。早めに体験したい。

モダンな待ち合いスペース。風呂上がりにクラフトビールが飲める。
モダンな待ち合いスペース。風呂上がりにクラフトビールが飲める。
ダウンライトの照明がしゃれた外観。暖簾の青がさわやか。
ダウンライトの照明がしゃれた外観。暖簾の青がさわやか。

『第二宝湯』店舗詳細

第二宝湯
住所:東京都杉並区本天沼2-7-13/営業時間:15:30〜24:00/定休日:金/アクセス:JR・地下鉄荻窪駅からバス8分の稲荷横丁下車すぐ

天然温泉 なごみの湯

駅から2分の天然温泉。種類豊富な岩盤浴とロウリュウでらくらくリラックス

湯あがりはデッキでひと休み。外気浴を楽しめる露天風呂。
湯あがりはデッキでひと休み。外気浴を楽しめる露天風呂。

西多摩郡日の出町の「つるつる温泉」から汲んでくる天然温泉をぜいたくに楽しめる。泉質は、都内では珍しいアルカリ性単純温泉。なめらかな湯ざわりで、肌がツルツルになる『美肌の湯』としても人気だ。もう一つ人気なのが、内風呂の超高濃度人工炭酸泉。湯に入ると一瞬で体に泡がくっつき、手で撫でると泡がぶわーっと浮き上がる。ぬる湯だが、炭酸の効果で体がとてもあたたまり、疲労回復に効果があるそう。

 3階の「岩盤浴 彩」では5種類の天然鉱石が敷き詰められている。
3階の「岩盤浴 彩」では5種類の天然鉱石が敷き詰められている。

特筆すべきは岩盤浴の種類の多さだ。3階の「彩」、5階の「緑彩」「楼蘭」と3カ所にあり、鉱石の種類は全部で10種類。それぞれの鉱石で違った効能がある。また、精鋭のスタッフによる「熱風隊ロウリュウ」もぜひ体験したい。サウナの中で、スタッフがバスタオルをぶんぶんと振り回す。強い風が起こるたびに室内の温度が上がり、汗が吹き出てくるが、外に出たときの爽快感がすごい。仮眠スポットや漫画も多数あるので丸一日楽しめるリラックススポットだ。

精鋭のスタッフがバスタオルで熱風を巻き起こす。
精鋭のスタッフがバスタオルで熱風を巻き起こす。

『天然温泉 なごみの湯』店舗詳細

天然温泉 なごみの湯
住所:東京都杉並区上荻1-10-10/営業時間:10:30〜9:30/定休日:無/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩2分

取材・文・撮影=ミヤウチマサコ