SF映画「X−MEN」が現実に?

(国立研究開発法人科学技術振興機構 本誌編集長 山口泰博) 

遺伝子組み換え技術は、野菜や肉など食品として日常生活に入り込んでいる。ゲノム編集と似ているようだが、アバウトかピンポイントかの違いがある。ゲノム編集は、正確な目標を捉えて、切ったり貼ったりする。そのため効率の良さが利点だ。 

将来、この技術が今以上に動植物への応用が進み、効率良く、病気になりにくく、大量に生産し、生育環境さえ気にせず野菜や家畜を育てることができる。だが100%安全かと言えばそうでもない。従って、人に対して使う技術としては慎重にならざるを得ないことになる。安全性や倫理上の問題が解決でき、理論上、思いのままに生命の形状や機能のデザインが自在となるだろう。例えば、病気のファクターを排除し、人類から障害や難病の根絶も夢ではなくなるし、外科手術なしに美容整形も可能だ。 

人類は空想したことを次々と実現してきた。飛躍するかもしれないがペガサス、人魚など空想上の生き物やSF映画の「X−MEN(エックスメン)」に登場するミュータントも作り出せるということだ。 

五輪で活躍するアスリートは、DNA操作の有無がドーピングの対象となるのか、超人的な記録をたたき出すスーパーマンが当たり前となるのか…。将来、サイエンス・フィクションやファンタジーという言葉が死語となるかもしれない。いずれにしても早い段階で世界共通のルールが必要だろう。

(産学官連携ジャーナル 2019年4月号)


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