原発事故を想定した昨秋の広域避難訓練の事前説明会で、安定ヨウ素剤が「妊娠中は服用できない」と誤解させる表現があったとして、鳥取県が18日、ホームページ(HP)で、妊娠中の人は「優先服用の対象」とする「おわびと訂正」を掲載した。説明会は米子市のほか、境港市で開催。県は両市を通じ参加者への説明も行うとしている。

 説明会は両市で2日ずつ開かれ、計約160人が参加。県の委託会社が説明資料で、放射性ヨウ素による内部被曝を予防、低減する安定ヨウ素剤の服用が「できない方」として「妊娠中の方やヨウ素に対してアレルギーのある方等」と例示した。

 県原子力安全対策課は「誤解させる表現があった」として、県HP「鳥取県の原子力防災」で「妊娠中の方は、授乳婦、未成年者と同様に、優先服用の対象」とし、当日の説明資料の表現を改めた。