出雲市園町の「宍道湖公園 湖遊館」で6日、2022年の北京五輪で金メダルを獲得したスピードスケート、高木美帆選手(29)のスケート教室があり、小中学生約70人にスケートの楽しさや滑り方を伝えた。

 参加者は習熟度に応じて4グループに分かれ、滑った。高木選手は身ぶりで示しながら滑り方のこつを教え、参加者の手を引きながら滑った。模本の滑りも披露した。

 高木選手は「スケートが楽しいと思える時間を過ごし、少しでもできるようになったことがあればうれしい」と話した。松江市の島根大付属義務教育学校3年、山本莉子さん(8)は「一緒に滑っていたら、褒めてもらえてうれしかった」と笑顔だった。

 教室後、トークショーがあり、約300人の来場者を前に高木選手は挑戦することの大切さを強調。海外の遠征先で行ったことがないカフェを訪れると紹介し「挑戦は生活に変化や気付き、彩りを与えてくれる」とアドバイス。26年五輪の1500メートルで金メダルを目標にする高木選手は「やり残すことがないようにチャレンジする」と結んだ。

 松江市東津田町の会社員、山本万里絵さん(35)は「小さなチャレンジをやる気につなげていると知り、ちょっとしたことでも挑戦してみたい」と話した。

 教室とトークショーはNHK松江放送局が主催した。