10日午前9時半ごろ、出雲市斐川町学頭のJR山陰線の踏切付近で、線路脇に1人が立ち入っているのを回送列車の運転士が見つけた。注意するために列車を止めた影響で、後続の「特急やくも12号」に12分遅れが出た。けが人はいなかった。

 現場はJR荘原駅近く。鉄道愛好家の間で人気の撮影スポットがある。運転士が「外に出て」と声をかけたところ、その場から離れた。

 特急やくもが新型車両の運行を開始した6日にも、鳥取県江府町武庫のJR伯備線で、線路への立ち入りがあった。JR西日本中国統括本部の広報担当者は「列車にぶつかる恐れがあり、大変危険な行為。絶対にやめてほしい」と注意喚起した。