自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた党の政治刷新車座対話が22日、鳥取市内であった。党本部から渡海紀三朗政調会長と鈴木貴子青年局長が訪れ、鳥取県連幹部らと意見交換した。関係者によると、出席者から「しっかりしてもらわないと困る」「一つ一つの政策についてスピード感を持ってやってほしい」との声が上がったという。

 意見交換には県議9人が出席。渡海政調会長は「政治は国民のものと立党の精神に書いてある。原点に立ち返り、党を再生したい」とあいさつした。以降は非公開で行われ、出席者によると「党員や地域支部の役職を辞める人がいる。危機感を持って政治改革をやってほしい」などと苦言を呈したという。地域支部長や党員ら10人による意見交換もあった。

 記者団の取材に応じた渡海政調会長は「党に対するかつてないほど厳しい声が地域にあるという意見を聞いた。国民の声をしっかりと党本部に届けたい」と述べた。