山陰地方の「地犬(じいぬ)」として知られる「山陰柴犬」の鑑賞会が6月2日午後1時から、鳥取県湯梨浜町宇野の宇野地区公民館駐車場である。50〜60匹が集まる予定で、関心がある人の来場を呼びかけている。

 山陰柴犬は鳥取の因幡犬と島根の石州犬を掛け合わせて生まれた小型犬。物静かで落ち着いた性格で、運動神経はよく、俊敏だという。かつてはアナグマ猟で活躍し、狭い穴での猟に適した小さめの頭と筋肉質で引き締まった胴体が特徴。伝染病など絶滅の危機を乗り越え、往時の日本犬らしさを現在に残す希少な存在として愛されている。

 鑑賞会は、保存と保護に取り組む山陰柴犬育成会が開く。山陰柴犬の歴史や特徴、飼育方法を解説し、飼育者が愛犬とのエピソードを紹介する。犬たちと触れ合うことができる。飼い主同士も交流する。