高気圧に覆われた山陰両県は5日、気温が上がり、米子や鳥取など7地点で35度を超す猛暑日となった。両県で高齢者を中心に計12人が熱中症の疑いで搬送され、1人が重症となった。

 両地方気象台によると、米子37・4度、鳥取36・6度、益田35・4度、倉吉35・2度、青谷(鳥取市)35・1度など7地点で猛暑日を観測した。松江32・3度、出雲33・2度だった。山陰両県の29観測地点のうち、11地点で今年最高を記録した。

 安来市消防本部によると、成人男性1人が屋外でふらついているのを通行人が発見し、119番。搬送時には意識がなかったという。両県内で搬送されたほかの11人は軽症〜中等症だった。

 両地方気象台と環境省はこの日、熱中症の危険性が極めて高くなるとして「熱中症警戒アラート」を発表。エアコンの使用や小まめな水分補給で身を守るよう呼びかけた。6日も島根県に同アラートを発表している。