川崎港と韓国・釜山結ぶ新たなコンテナ定期航路開設 東京、横浜に寄港しない航路は初

産経ニュース6/20(金)13:17

川崎港と韓国・釜山結ぶ新たなコンテナ定期航路開設 東京、横浜に寄港しない航路は初

川崎港のコンテナターミナル。取扱量の増加を目指す=川崎市内(橋本謙太郎撮影)

川崎市港湾局は、川崎港と韓国・釜山港を結ぶ新たなコンテナ定期航路が開設されたと発表した。コンテナ船大手のオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)によるもので、川崎港にとって7年ぶりの新規航路になる。東京、横浜という2大港に挟まれ、取扱量で苦戦する川崎港だが、同局では「この航路を生かし、取扱量をしっかりと増やしていきたい」と意気込んでいる。

コンテナ取扱4年連続減

同局によると、開設された新航路は今月22日、最初の便が川崎港コンテナターミナルに入港する予定という。

令和6年の川崎港のコンテナ取扱個数は前年比3・5%減の10万2205TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個分)。令和2年の17万TEUをピークに年々減少している。

京浜港として、東京港、横浜港とともに国際戦略港湾に指定されている川崎港だが、横浜港の昨年のコンテナ取扱個数が308万TEUとなり、4年連続で前年を上回ったのとは対照的に低迷が続く。

そんな状況下、同局では周辺に国内最大規模とされる冷凍・冷蔵倉庫の密集地がある川崎港の立地条件を生かして輸入量の増加を図るべく、ポートセールスを展開してきた。

釜山から世界へ

川崎港をめぐっては今年4月まではシンガポールなどとつながる航路をONEが開設していたが、休止中。新航路はそれに替わり、現在稼働する9本目の航路との位置づけになる。

釜山港もシンガポール港同様に世界有数のハブ港。他にも川崎港と釜山港を行き来する航路はあるが、ONEは世界各地への航路網を持つだけに、同局幹部は「釜山とつながることで、北米や欧州など世界各地とつながる」と指摘する。

シンガポールとの行き来には片道9〜10日かかったが、新航路では釜山まで3日で着くのが利点という。

また、清水や名古屋に寄港するが、東京や横浜には寄港しない初の航路となる。その分、発着時間が予定からずれる可能性が低く、時間が読みやすいのが利点となる。川崎港にとっては競合相手が少ないというメリットもある。

川崎市の福田紀彦市長は18日の定例会見で「コロナ禍以降、コンテナの取扱量は厳しい状況にあった。集荷に向け、官民挙げて取り組んでいきたい」と話した。(橋本謙太郎)

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