警視庁渋谷署は8日、渋谷駅(東京都渋谷区)に乗り入れる鉄道事業者と合同訓練を実施した。JR渋谷駅構内に刃物を持った男が現れた場面を想定し、利用客の避難誘導や容疑者の制圧、けが人の救出、搬送について要領を確認した。

令和3年には小田急線と京王線の車内で相次いで刺傷事件が発生している。JR渋谷駅の池田克弘駅長は「初動で何をするか、お客さまの救護や警察官が来るまでどう守るかを、身体を動かしながら確認できたのは良かった」と話した。渋谷署の牧之瀬実署長も「想定外を想定した訓練を重ね、有事の際に的確に対処し、被害を最小限に食い止めるよう努めたい」と述べた。