「ここはどこ?」高齢女性からの突然のSOSに…通報した女子高生3人が見せた優しさ

産経ニュース6/20(金)9:51

「ここはどこ?」高齢女性からの突然のSOSに…通報した女子高生3人が見せた優しさ

認知症の高齢者を保護し、大阪府警住吉署から感謝状を贈呈される府立東住吉高2年の(左から)古家夏希さん、片桐海音さん、志賀春香さん=18日、大阪市東住吉区(木下倫太朗撮影)

「ここはどこですか」。コンビニ帰りの女子高校生3人は突然、見知らぬ高齢女性に助けを求められた。認知症で、入所施設に戻れなくなっていた。3人は110番するだけではなく、警察官が到着するまで女性と「おしゃべり」を続け、置かれた状況に困惑していた女性の心を和ませた。そんな3人の優しさに大阪府警から感謝状が贈られた。

大阪府警が感謝状

府警東住吉署から感謝状を受け取ったのは、いずれも府立東住吉高2年の古家夏希さん(16)、片桐海音(みお)さん(17)、志賀春香さん(16)の3人。

5月中旬の日曜日のことだった。3人がコンビニから出ると、そこで80代女性から「ここはどこですか、家に帰りたい」と声を掛けられた。

困ったような表情を浮かべる女性。どうしたんですかと、3人は話を聞き出そうとしたが、どうにも会話がかみ合わない。しばらくすると、女性は自らが認知症だと明かし、「警察に通報してほしい」と頼んだ。思いがけない話だったが、3人は快諾した。

初めての「110」

古家さんにとっては、ひとごとではなかった。認知症の親戚がおり、過去に保護されたことがあると聞いていたからだ。「110」をダイヤルするのは人生で初めてだったが、「思ったより緊張せず、冷静に状況を伝えることができた」。

警察官が駆け付けるまでの約20分間。3人は女性に少しでも安心してもらおうと、何気ない会話を続けた。学校での出来事を話し、女性の手押し車についていた鈴のストラップを見て「かわいいですね」と声をかけた。

「熱中症の危険、防いでくれた」

東住吉署によると、女性は付近の施設に入所しており、1人で外に出てしまい、戻れなくなっていたとみられる。その後警察を通じ、無事に施設へ引き渡された。舞鴫(まいしぎ)昭署長は「屋外に居続ければ熱中症になる危険性もあったが、未然に防いでくれた」と3人の行動をたたえた。

感謝状を受け取った3人は「誰かに感謝されるのはうれしい。行動することが大事だと感じた」と口をそろえた。(木下倫太朗)

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