自衛隊員へのエイサーまつり出演中止は「職業差別」決議案で沖縄県議会紛糾「市民萎縮」

産経ニュース10/1(水)20:47

自衛隊員へのエイサーまつり出演中止は「職業差別」決議案で沖縄県議会紛糾「市民萎縮」

決議案を巡り大荒れとなった沖縄県議会の文教厚生委員会=1日午後、那覇市(大竹直樹撮影)

沖縄県沖縄市で9月に行われた「沖縄全島エイサーまつり」で、一部市民団体が陸上自衛隊第15旅団(那覇市)エイサー隊の出演中止を求めた問題を巡り、沖縄県議会が紛糾している。1日の文教厚生委員会で県政野党の自民党会派は「自衛隊員であることを理由とする職業差別を許さない決議案」を提案しようとしたが、玉城デニー知事を支持する県政与党の委員が「市民の行動を萎縮させる」などとして一斉に反発。委員会は大荒れとなった。

決議案は、まつりの地元・沖縄市選出の小渡良太郎委員(自民)が提案しようとしていた。ただ、県政与党会派の委員が議案として取り上げることに同意しなかったため、審議はされなかった。決議の提出を議題に追加する動議が出され、賛否同数となり、委員長の裁決で可決したが、議論は平行線のまま終わった。

小渡委員は「(出演)自衛隊員であることを理由とした職業差別と考える。批判と差別は区別しないといけない」と指摘。これに対し、西銘純恵委員(共産)は「自衛隊の組織そのものが宣撫(せんぶ)工作や宣伝活動している。そういったものを危惧して市民団体が抗議していることを理解してほしい」と述べた。

エイサー隊の出演を巡っては、市民団体「止めよう辺野古新基地建設沖縄市民会議」が「市民感情・県民感情からして許されない」などとして、主催者や第15旅団側に出演中止を要請していたが、主催者側が「政治を持ち込む場ではない」と第15旅団エイサー隊の参加を容認。隊員らの演技は観客にも拍手で受け入れられた。(大竹直樹)

関連記事

おすすめ情報

産経ニュースの他の記事も見る

主要なニュース

10/8(水) 21:40更新

政治の主要なニュースをもっと見る