中国海警船は4倍増、比国は6隻のみ 鹿児島で国内初の日米比合同訓練、結束確認

産経ニュース6/16(月)19:15

海上保安庁は16日、米国、フィリピンの両沿岸警備隊と行う国内初の共同訓練を前に、鹿児島県内で歓迎式典を開いた。3カ国共同訓練は昨年、マニラで初めて開催。東シナ、南シナ両海への進出を強める中国を念頭に、日米比の結束を示し、力による現状変更に対抗する構えだ。

訓練は20日、鹿児島・錦江湾で実施。参加する巡視船は海保の「あさなぎ」(6千トン)、比国は日本が供与した「テレサ・マグバヌア」(2265トン)、米国は「ストラットン」(4500トン)。九州南方の公海上で船舶同士が衝突したと想定し、連携して情報伝達や捜索救助、火災消火の手順を確認する。

中国は離島を巡る領有権争いを激化させている。中国の海上保安機関である海警局の船舶は東シナ海の尖閣諸島(沖縄県石垣市)へ年間を通じて接近。南シナ海では軍事拠点化を進めるスプラトリー(中国名・南沙)諸島で、海警局船の比船舶への妨害行動が頻発に起きている。

海保によると、広範囲に活動できる1千トン級船舶は、2012年に中国は日本より少ない40隻だったが、23年までに推定159隻と4倍に。日本は51隻から75隻と1・5倍増にとどまる。さらに18年、海警局は軍事組織の一部へ編入された。

比国は詳細を明らかにしていないが、海洋監視に使用できる大型船舶は極端に少ない。米国が19年までに海軍へ供与した3隻のほか、日本も22年に2隻供与するなど現在は計6隻とみられる。

日本は28年までに5隻を追加供与する予定。比国の海上法執行能力の構築は、中国と対峙する日本と同盟国・米国にとって急務となっている。

関連記事

おすすめ情報

産経ニュースの他の記事も見る

主要なニュース

6/23(月) 17:50更新

政治の主要なニュースをもっと見る