DeNA5−4巨人(27日、横浜スタジアム)

照れくさそうな笑顔で、DeNAナインが待つ本塁を踏んだ。4−4の延長十回、DeNAの宮崎が6号ソロで決着をつけた。巨人の6番手、ケラーの甘く入ったスライダーをフルスイング。「最高の一打になってよかった」。弾丸ライナーを左翼席に突き刺し、今季68試合目で初のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

昨季の首位打者が、頼もしさを増して戻ってきた。今月7日、左太もも裏の肉離れで戦線を離脱。まずは治すことを意識し、「自分のできることは落とさずに、運動量や(バットを)振る量は意識してやってきた」。あえて実戦は挟まず、自分なりの調整法で体を作ってきた。

リーグ戦再開とともに1軍に合流すると、復帰3試合目の25日の巨人戦で初安打。この日は二回に右安、四回に中安と計3安打をマークし、状態は上向いている。35歳の殊勲打で対巨人戦の連敗を「5」で止め、チームは3位浮上。「まだまだ迷惑をかけていることもたくさんある。貢献できるように」と宮崎。混戦のリーグ戦を勝ち抜くべく、ベテランは気合を入れ直した。(川峯千尋)