バスケットボール男子の国際強化試合は5日、東京・有明アリーナで行われ、日本は、韓国に84―85で敗れた。

韓国に20点のリードを許して迎えた第4クオーター、日本はようやく1万3千人の観衆を熱狂させる展開をつくった。河村がスチールやシュートで勢いをもたらすと、ジェイコブスの連続3点シュートで追い上げ、残り49秒で同点に持ち込んだ。ただ終了間際にフリースローを献上し、若手主体の韓国に苦杯。23得点6アシストと気を吐いた河村は「やりたいことを相手にやられた。あってはならない試合をしてしまった」と悔しがった。

大黒柱の八村、負傷した渡辺雄が欠場する中、球際の強さや攻守の切り替えの速さで韓国に序盤から圧倒された。「いろいろコンビネーションを見たかった」というホーバス監督が選手を頻繁に入れ替えた影響があるとはいえ、五輪出場を逃した相手に快勝してパリに弾みをつけることはできなかった。7日の次戦に向け、指揮官は「マインドセットをチェンジしないと」と選手に奮起を求めた。(奥村信哉)