【ロサンゼルス1日(日本時間2日)】米大リーグ公式サイトは、オールスター戦(16日、アーリントン)の先発野手を対象にした最終投票の途中経過を発表し、ドジャースの大谷翔平投手(29)はナ・リーグのDH部門で得票率61%と、フィリーズのカイル・シュワバー選手(31)の39%に大差をつけた。ド軍は大谷の4年連続4度目の球宴出場に向け、サインボールが当せんするキャンペーンを実施する。

大谷がオールスター出場を限りなく手繰り寄せた。最終投票の途中結果が公表され、過半数を大幅に超える61%の得票率を獲得。4年連続4度目の出場がくっきり視界に入ってきた。

「もちろん出たいです。ファン投票(による出場)も特別だと思っている。そこで出るのが選手としては一番うれしいんじゃないかなと思います」

選ばれし者だけが立てる真夏の祭典へ、大谷は強く出場を切望する。1次投票でナ・リーグDH部門トップとなる277万7173票を集めたものの、今年はリーグトップの得票数とはならず最終投票に進んだ。各ポジションで1次投票の上位2人(外野手は4人)の投票率により争われ、1次の結果は持ち越さない。打率・316、26本塁打とリーグ2冠の大谷は、打率・250、17本塁打のシュワバー(フィリーズ)を大幅にリードした。

最終投票の期限は米東部時間3日正午(日本時間4日午前1時)。ドジャースも手厚くバックアップする。ド軍公式X(旧ツイッター)が大谷のサインボールが2人に当せんするキャンペーンを実施。米国かカナダ在住で、大谷への投票を証明するスクリーンショットを送付するのが条件。効果は絶大で瞬く間に拡散。投稿10時間で1200近くの返信があった。

大谷は休養日を挟んで2日(同3日)から本拠地でダイヤモンドバックスとの3連戦に臨む。6月は打率・293、12本塁打、24打点と好成績を収め、データサイト「オプタスタッツ」は6月までに「100安打・25本塁打・15盗塁」をマークしたのは1997年ラリー・ウオーカー(ロッキーズ)、98年アレックス・ロドリゲス(マリナーズ)に次いで3人目であると伝えた。

打者専念のシーズンで例年以上に打撃と走塁が洗練されている大谷。6月の追い風に乗って、7月を迎える。

★3〜4月に続き月間ベスト9

米大リーグ公式サイトが6月のベストナイン「チームオブザマンス」を発表し、大谷がナ・リーグDH部門に選出された。3〜4月に続いて今季2度目。大谷の他にジャッジ(ヤンキース)、ハーパー(フィリーズ)らが選ばれた。大谷は6月は26試合に出場し、打率・293、リーグトップとなる12本塁打、24打点の成績を残し、週間MVPを獲得。通算5度目となる月間MVPの有力候補に挙がっている。

★お茶目な表情

ドジャース公式カメラマンのジョン・スーフー氏が自身のインスタグラムで、6月30日(日本時間7月1日)のジャイアンツ戦に撮影した写真を公開。大谷がキャップを浅くかぶり前髪で右目が隠しながら両手でサムズアップするポーズや、フリーマンの背後でいたずらっ子のような笑みを浮かべる様子などが投稿された。