(セ・リーグ、広島−阪神、10回戦、23日、マツダ)阪神は中野拓夢内野手(27)のスーパープレーで窮地を脱した。

2−0でリードして迎えた八回。先頭の代打・二俣を石井が見逃し三振に抑え、左打者が並ぶ上位打線で桐敷にスイッチ。秋山を見逃し三振に斬ったが、2死からだった。野間に追い込みながら三塁後方に落ちるヒットで出塁されると、菊池にも左前打を浴びる。この打球を処理しようとした左翼・ノイジーが、バウンドが合わずに後逸。一塁走者は一気に生還して1点差となり、打者走者も二塁に進まれた。小園は申告敬遠で歩かせて一打同点のピンチ。坂倉が打った当たりは二塁後ろへ上がった。二塁・中野は背走し、ジャンプ一番。落ちれば確実に同点という打球をつかみ取った。昨季ゴールデングラブ賞にも輝いた名手が、土壇場でチームを救った。