リーグワン1部のプレーオフ(PO)準決勝(18日、秩父宮)で対戦するレギュラーシーズン1位の埼玉と4位の横浜が16日、出場登録メンバー23人を発表し、オンラインで会見した。王座奪還を目指す埼玉は今季、横浜に2戦2勝。HO坂手淳史主将(30)は「自信をプレーに出していきたい」と、〝3タテ〟を食らわせての決勝(26日、国立競技場)進出を誓った。

PO決勝で東京ベイに敗れた昨季の雪辱を果たす。埼玉のHO坂手主将が気合を入れた。

「全員が悔しさをエネルギーに変えて集中してきた結果、この位置に立てている。自信をプレーに出していきたい」

今季は16戦全勝でレギュラーシーズンを突破した。PO準決勝で顔を合わせる横浜には53−12、43−14と圧倒。今回も優位との見方が強いが、気を緩めはしない。

坂手は「プレーの質が上がっている」と警戒する。今季リーグ最多の総得点747を誇る攻撃力と最少275失点の防御で3連勝を目指す。

チームの功労者、HO堀江とSH内田が今季限りで現役を退く。「花道を用意したい」と坂手。準決勝を2人の聖地・秩父宮でのラストゲームにし、国立競技場で優勝トロフィーを掲げる。(石井文敏)

■横浜・沢木監督「勝つしかない」

横浜の沢木監督は「守ったって勝てない。攻めて勝つしかない」と、リーグ最多得点かつ最少失点の埼玉を相手に「徹底攻撃」で挑む考えを示した。NO・8での出場が多く、縦に強いハラシリを今季2度目の先発FLに据えたのも「先制パンチを食らわす状況をつくるため」と指揮官。昨季の埼玉戦でトライにつなげた、意表を突くスペシャルプレーも用意している様子だ。