国公立大学院生ボクサー・坂本真宏、初の世界挑戦!「殴り倒す」/BOX

国公立大学院生ボクサー・坂本真宏、初の世界挑戦!「殴り倒す」/BOX

 プロボクシングのIBF世界フライ級15位で、大阪市立大大学院生の坂本真宏(27)=六島=が、今年大みそかにマカオで同級王者のモルティ・ムザラネ(36)=南アフリカ=に挑戦することが5日、発表された。国公立大出身者では初となる世界王座挑戦。工学研究科で機械物理系を専攻している異色の理系ボクサーが、夢の実現を目指す。

 現役大学院生ボクサーの世界初挑戦が決まった。在籍する大阪市大で会見を開いた坂本は詰め襟の学生服に学帽、牛乳瓶の底のようなレンズの黒縁めがねで登場。大学院生“らしい”扮装(ふんそう)で報道陣を笑わせた。だが、心の中は熱かった。

 「一人だったらやめていたかもしれない。応援してくださるみんなの思いを力に変えて、チャンピオンを殴り倒したい」

 大阪・泉北高から2010年に大阪市大に進学。ボクシングは大学から始めた。プロになったのも、大学院試験に一度失敗したことがきっかけ。将来のロボット開発を目標に機械物理系を学びながら、昨年12月にはWBOアジアパシフィック王座を獲得し、世界に挑戦するときがきた。

 しかも井岡一翔(29)が日本選手初の世界4階級制覇を狙う、同じ大みそかのマカオのリング。「すごくうれしい。でも、お金のことを考えたら怖さが出てきた」。世界戦の興行には莫大(ばくだい)なお金が動く。しかも海外とあって、有力スポンサーがいないボクサーの“収入源”となるチケット収入も多くは見込めない。一時は断念しかけた。

 そんなときに背中を押したのが大阪市大の荒川哲男学長(68)だ。「文武両道の最先端をいっている坂本君を、個人的にも応援したい」。買って出たのは所属ジムの枝川孝会長と大学OBの橋渡し役。ジム側は「王座を獲得して、初防衛戦は大学の体育館で」という青写真のもとスポンサーを募って、現段階で9社が賛同。創立者の鳥井信治郎氏がOBのサントリーも名乗りを上げてくれた。

 現段階では、坂本にファイトマネーが支払われる余裕はない。だが「人生で一度あるかないかのチャンス」と、迷いはなし。修士論文のテーマは「陽極酸化チタン中空シートの水熱法による窒素ドープ」と極めて難解だが、大みそかのリングに上がる理由は単純明快だ。 (臼杵孝志)

★国公立大の出身者、東洋太平洋は獲得

 国公立大出身ボクサーで東洋太平洋の王座を獲得したのがフライ級の新田渉世(しょうせい)。横浜国大教育学部2年の1987年にプロデビューし、在学中に結婚。96年に国公立大卒で初の王者となった。奈良・東大寺学園高から進んだ京大医学部でボクシングを始め、98年にプロテストに合格したのが川島実。現役医学部生ボクサーとしてウエルター級西日本新人王を獲得し、現役時に医師国家試験にも合格した。

坂本 真宏(さかもと・まさひろ)

 1991(平成3)年1月19日生まれ、27歳。大阪・堺市出身。泉北高から大阪市大工学部に進学。同大ボクシング部に入部してボクシングを始める。同大大学院試験に失敗した2014年にプロテストに合格し、同年12月にデビュー。同大大学院工学研究科機械物理系専攻に進んだ15年に全日本フライ級新人王を獲得。17年12月にWBOアジアパシフィックフライ級王座獲得。戦績は14戦13勝(9KO)1敗。1メートル63。右ボクサーファイター。


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