虎のギータや! 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が13日、鳴尾浜での新人合同自主トレに参加し、ティー打撃で衝撃のフルスイングを連発した。首脳陣で初めて打撃練習を視察した平田勝男2軍監督(61)は「120%でスイングするやつはあまりいない。ソフトバンクの柳田のよう」と早くもベタ惚れ。2月の1軍キャンプへ、黄金ルーキーの期待は膨らむばかりだ。

 防球ネットを突き破る勢いで圧巻のフルスイングが繰り出された。ティー打撃だからといって手加減はしない。佐藤輝がみせた規格外のスイングに、平田2軍監督の目がくぎ付けとなった。

 「豪快なティー(打撃)。ソフトバンクの柳田のようなスイング。気持ちいいよな。うちにはああいう豪快なティーとかするやつはタイプ的にいないんでね。頼もしいというか力強いよね」

 圧倒的な飛距離を誇り、昨季の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた球界屈指のスラッガーに重ね合わせた。平田2軍監督が鳴尾浜を訪れたのは、9日の新人合同トレ初日以来。ティー打撃とはいえ、屋外で打撃練習を行う佐藤輝の姿を首脳陣で初めて目の当たりにした。

 「うちにはティーのときから、100%、120%でスイングするやつはあまりいないから、他の選手にもいい刺激になるんじゃないかな」

 見るものをひきつける佐藤輝のフルスイング。一球一球、渾身の力でバットを振り切るドライチに、さっそくベタ惚れだ。

 「ファームでソフトバンクの選手とやったりしているけど、力の強さ、ツボにきたら一発というスイングの力を感じる」

 2軍監督として、ウエスタン・リーグで豪快なスイングを披露するソフトバンクの選手たちを見てきた。若鷹の見本となっているのが、フルスイングが代名詞の柳田だ。4年連続で日本一に輝く常勝集団には“柳田イズム”が浸透している。だからこそ、指揮官は佐藤輝のフルスイングがチームにいい影響を与えると断言した。

 佐藤輝は2月1日からの沖縄・宜野座キャンプへの参加が内定。いまは、ティー打撃や室内練習場でのマシン打撃で牙を研ぐ毎日だ。11日には1軍キャンプへ向け、「これから色んな種類の打撃(練習)が増えると思うので、調整をしっかりしたい。ホームランを打つ姿だったりを見てもらいたい」と力を込めていた。

 たった一撃で試合の流れを変えることができる。豪快に振れる。それだけで相手投手にとって脅威となる。誰に教わることもなく、プロに入ったときから、佐藤輝はそれができている。柳田級の120%スイングを連発したドライチ。柳田のようになれる資質は十分にある。

 「そこを求めてほしい。浜風なんかに負けないそのスイング力。それを期待されて入ってきているんだから」

 平田2軍監督は佐藤輝にハッパをかけた。黄金ルーキーは、首脳陣初打撃視察でうならせたフルスイングで、見るものすべての度肝を抜く。(原田遼太郎)