岡山市を拠点に舞台芸術の振興に取り組むNPO法人アートファームが、同市中区西中島町に地域の交流と文化の発信拠点となる「西中島まちラボ『旭坐(あさひざ)』」を開設するため、施設として利用する建物の改修費用をクラウドファンディング(CF)で7月20日まで募っている。

 西中島は岡山市中心部の旭川中州にあり、昭和30年代まで歓楽街として栄えたものの、現在は人口流出と高齢化が進む。かつてのにぎわいを取り戻そうと、これまで地区内で演劇やダンスなどの催しを開いてきたアートファームは「通年で利用できる拠点を」と旭坐の整備を企画した。

 教会や飲食店として使われていた建物を借り、演劇や映画の鑑賞、創作、会合の場やギャラリーなどとして使えるよう改修する。11月開館し、12月にかけてオープニング事業として音楽と演劇、舞踏の公演を計画。翌1月からは演劇や映画に関する連続講座、4月以降は施設の貸し出しも予定する。「住民とも連携しながら地域活性化につなげたい」とアートファーム。

 CFは山陽新聞社や中国銀行などの「晴れ!フレ!岡山」のサービスを活用。目標額は150万円で、施設改修費用の一部に充てる。返礼品は施設内への名前の掲出や開館記念式・オープニング事業への招待など。詳細は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/142132)。