海援隊、鮎川誠からMISIA、椎名林檎まで、数々のアーティストを輩出してきた福岡の音楽シーン。その魅力と最新情報を発信するキュレーションサイト「OTOJIRO」がスタートしました。インタビューやコラム、リリース情報などを通じてアーティストの活動をサポートし、音楽文化の振興につなげることを目指しています。

ミュージック・アーバニズム

 「OTOJIRO」を運営するのは、福岡の音楽団体や行政でつくる福岡音楽都市協議会です。音楽の力で地域の活性化や社会問題の解決に取り組む「ミュージック・アーバニズム」の考え方を掲げ、今年4月に発足しました。その活動の第1弾として開設されたのが、今回のサイトです。

 サイト名は、博多のエンターテインメントの始祖とされる川上音二郎にちなんでいます。川上音二郎一座は日本人として初めてレコーディングを行ったアーティストともいわれ、その革新的な精神を受け継ぐという思いも込められています。

対談やコラムで音楽文化を紹介

 サイトの中心は、福岡の音楽文化の多様性を紹介するオリジナルコンテンツです。開設日の8月23日には特別企画として、宇多田ヒカルや平井堅、JUJUなどに携わってきた音楽プロデューサー・松尾潔さんと高島宗一郎・福岡市長の対談記事が掲載されました。2人の音楽にまつわる思い出から、福岡に根付く音楽文化、さらには都市戦略まで語られています。

 「コラム・特集」のページでは、協議会メンバーが中心になって、様々なジャンルの記事をアップします。現在は、福岡発祥の「筑前琵琶」に関するコラムや九州交響楽団音楽主幹の深澤功さんの寄稿など。いずれも定期的に更新していくそうです。

リリース情報やデータベースも

 コロナ禍で厳しい状況にあるアーティストを支援するため、福岡市を中心に活動するアーティストのリリースやライブイベントの情報も掲載。地元のアーティストやクリエイター、ライブハウス、クラブ、音楽学校といった情報をまとめたデータベースも公開していく予定です。このデータベースをもとに、音楽関係者をつなぐマッチングサービスも検討しているとのことです。

 福岡音楽都市協議会事務局の担当者は「サイトをみれば、福岡の様々なジャンルの情報を知ることができます。一般の方だけでなく音楽関係者に一目置かれるようなメディアにしていきたいです」と話しています。