プロ野球・ファームリーグの開幕まで、ついに1か月を切り、キャンプも終盤戦に突入しました。2024シーズンからウエスタンリーグには「くふうハヤテベンチャーズ静岡」が、イースタンリーグには、「オイシックス新潟アルビレックスBC」がそれぞれ参入。実に66年ぶりにNPB参入が決まった両チームが2月23日に初めて相対します。
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まさにゼロからのスタートとなるくふうハヤテに対し、16年にわたって独立リーグで戦ってきた“プロの先輩”オイシックス。今回は、新球団同士の開幕前の腕比べに先立ち、両チームの本拠地となるスタジアムを徹底比較。実際に両チームの本拠地に足を運び、取材、両球場の魅力をお伝えします。
(SBSアナウンサー・松下晴輝)
まずは先攻、オイシックス。本拠地は「HARD OFF ECOスタジアム新潟」(新潟市中央区)。2009年7月開場で、サッカーJ1リーグのアルビレックス新潟の本拠地である「デンカビッグスワンスタジアム」と道路を挟んで、隣接しています。
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球場のサイズは両翼100m、中堅122m。NPB12球団の本拠地と比べても、平均的な広さです。内外野ともに人工芝で、マウンドは黒土、ベース周りはアンツーカーとなっています。また、ファウルゾーンが広めに作られているのも特徴です。
プロも絶賛!「快適で居心地がよい!」
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球場スタッフに詳しく聞くと、特に内外野の人工芝は、神宮球場(東京)とまったく同じ最新型の「ロングパイル人工芝」と呼ばれるものを採用し、天然芝のようなしなやかで柔らかい質感が再現されています。張り替えられてから間もないファールゾーンの芝はふかふかで、まるでクッションの上に立っているかのようでした。
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さらに、1、3塁側にそれぞれブルペンを兼ね備えた大型の屋内練習場を完備。このスタジアムで毎年、試合を行っている横浜DeNAベイスターズの選手たちが、本拠地・横浜スタジアムの練習場よりも、「快適で居心地がよい!」と絶賛するほど充実した設備です。
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もちろん人工芝も、黒土のマウンドもグラウンドと変わらず、私も思わず「おぉ…これはすごい!」と声が出てしまうほど感動しました。
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収容人数は内外野席を合わせて約30,000人。内野席には屋根が完備され、多少の雨くらいなら、問題なく野球観戦が楽しめそうです。
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気になるスタジアムへのアクセスは、JR新潟駅から路線バスで約20分。車では、最寄りの新潟中央I.C、または新潟亀田I.Cから車で約5分、また新潟空港からも車で約25分と交通の便がよいのも特徴です。中でも、駐車場は最大で4,000台程度が駐車可能。これはファンにはありがたい環境です。
NPB仕様に“模様替え”中のちゅ〜るスタ
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対する、くふうハヤテベンチャーズ静岡。本拠地は「ちゅ〜るスタジアム清水(静岡市清水区)。2005年7月の開場から長らく「清水庵原球場」と呼ばれてきましたが2024年1月、地元の食品メーカー「いなば食品」が愛称を付ける権利・ネーミングライツを取得しました。
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球場のサイズは両翼100m、中堅122m。こちらも他の球場と比較しても申し分ないサイズです。内野はクレー(黒土)、外野は天然芝となっています。芝は、HARD OFF ECOスタジアム新潟と比べるとやや硬い印象です。
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収容人数は約10,000人。内訳は内野固定席が4,000人、外野芝生席が6,000です。ちゅ〜るスタジアム清水は現在、静岡市が照明設備やフェンスなどの改修に乗り出している最中で、NPB仕様の球場になるまでには少し時間がかかりそうです。
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室内にあるブルペンは、球場の外通路からも見学可能。タイミングが良ければ、ベンチャーズリリーフ陣の準備の様子もチェックできるかもしれません。
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球場へのアクセスは、最寄りのJR清水駅からバスで約20分、「庵原球場入口」の停留所から徒歩5分、車では、清水いはらICより約2分。駐車場は無料で400台程度が駐車可能です。さらにチームでは、球場周辺に臨時駐車場を確保しようと検討しています。
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ここまで2つの球場を主に数字とデータを並べて、比較してきました。実際に球場でプレーする選手たちは、現在の本拠地にどんな思いを抱いているでしょうか。スタジアムで試合を見るファンは、これからどんな景色が見えてくるのでしょうか。
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写真だけでは伝わらない、数字やデータからでは伝わらない球場の“個性”は、現地に行くことで見つかります。ぜひ、一度は足を運んでみて、自分の目で球場の雰囲気、そして新球団の様子を確かめてみてください。