地方の自治体にとって、貴重な収入源といえる「ふるさと納税」。静岡県沼津市の2023年度の寄付額は約45億円で、実にその前の年の倍まで増やしました。では、2024年度はどんな手で寄付金を集めていくのでしょうか。

<沼津市ふるさと納税推進室 手島有貴副主任>
「(2023年度は)最終的にこちらですね、約45億円という多くの寄付を頂くことができました。本当にありがたいですね」

沼津市役所で開かれた、ふるさと納税の戦略会議。頼重秀一市長らに2023年度の実績が報告されました。

沼津市では2023年度、担当部署として「ふるさと納税推進室」を作るなど、組織体制を強化。

さらに、若手職員のチームが1億円を超すジュエリーなど、魅力ある返礼品を考え出した結果、寄付額は、2022年度のほぼ倍となる44億9691万2000円となりました。

<沼津市 吉沢勇一郎副市長>
「昨年度、金額が大幅に増で大変な成果。皆様方のお力のおかげだと思います」

では、2024年度はどうするのか。市ではこんなことを考えました。

<金原一隆記者>
「今年度の沼津市のふるさと納税額を増やすため、市職員の中の『ラブライブ!』ファンたちが今年の取り組みの発表を始めました」

<ラブライブ!PT後藤慎治さん・社会福祉課>
「返礼品の案としまして『聖地巡礼ツアー(市長も同行!?)』ファンの目当ての一つとなっている頼重市長が一緒に同行してくれたら面白いんじゃないかな」

すべては「沼津市のファンを作る」という目的のためです。

<沼津市 頼重秀一市長>
「前回の45億円に10億円を上乗せした55億、このあたりでチャレンジしてみようと考えているところでございます。『55』…『GO!GO!』ということで」

「目標金額55億円、みんなでやりましょう。せーのGO!GO!」

沼津市のふるさと納税。2024年度も、オンリーワンの新たな返礼品を開発して、周囲をアッと言わせるのか注目です。