<滝澤悠希アナウンサー>
「15年ぶりの新リーダー生出演です。静岡県知事選挙で当選を果たした、鈴木康友さんにスタジオにお越しいただきました。改めまして当選おめでとうございます」

<鈴木康友氏>
「ありがとうございます」

<滝澤悠希アナウンサー>
「もう大変にお疲れだとは思うのですが、今日も関係者に挨拶回りをなさっていました。今、心境としてはいかがでしょうか」

<鈴木康友氏>
「そうですね。当選できたことでほっとしているのと同時に大変重いこれから重責を担うわけでございますので、そうした重みをひしひしと感じているところでございます」

<滝澤悠希アナウンサー>
「さまざまな県政課題とこれから向き合っていくわけですが、白鳥さんは何か県政課題の中で気になるものはありますか」

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「はい、まさに県政の中で5月26日の選挙結果を見ても、東西でやはりちょっと分断が生まれてしまったのではないか。この東西の分断というのをどう乗り越えていくのかというところが一番大きいかなと思うのですが」

<鈴木康友氏>
「そうですね。私市長の時もやはり最初は周辺部の皆さんが非常に心配されてたんですね。市長になって大丈夫かと。今回もやはり私の場合は浜松市長であったり、西部というイメージが非常に強いので、特に東部の皆さんは自分たちが置いていかれるんじゃないかっていうそういう不安感、漠然とした不安感がありますので、やはり仕事を通じて中部の方にも東部の方にも、やはり信頼感を持ってもらえるようにやっていくことが重要だなと」

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「そうですね。あれを見てもくっきり別れてますね」

<鈴木康友氏>
「そうですね。はい」

<滝澤悠希アナウンサー>
「この結果は改めて、やはり東部では大村さんが強かったというような形にはなってしまいましたけれども、どう受けとめますか」

<鈴木康友氏>
「そうですね。中部東部はずっと私の方が負けてましたので、やっぱりいかに西部の鈴木康友からこれからは中部の鈴木康友であり、東部の鈴木康友、いわゆる静岡全体の鈴木康友に私自身がどう脱皮をしていくかということが問われているというふうに思います」

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「あとやはりリニアは避けて通れないと思うんですけれども、今も川勝さんとは一体何が違うのか。それをちょっと明確にしていただきたいんです」

<鈴木康友氏>
「恐らく川勝知事とはあまり『推進』というものを明確に、打ち出さずにいろいろな問題点を挙げていたと思うんですね。時にはゴールが動いたりするわけですけれども、やっぱり推進というものを前提に今ある課題に対してどう向き合っていくかというその姿勢の違いっていうのが一番大きいのではないかなと思いますね」

<鈴木康友氏>
「県、それからJR東海、それから国、そして大井川流域市町の皆さんとこの4者がですね、一つの方向性・ベクトルを向いて、その中で今出ている課題に対してどうやって現実的に解決をしていくかということをしっかり答えを出していくという作業をしていかなければいけないんだろうというふうに思っております」

<滝澤悠希アナウンサー>
「では続いて出口調査の結果を確認します」

<井手春希アナウンサー>
「SBSの出口調査によりますと、鈴木康友さんに投票した人の4割近くが経済産業振興に力を入れてほしいよと回答したんですね。鈴木さん、この有権者の声どのように受け止めますか」

<鈴木康友氏>
「はい。やっぱり私も歩いていて、かなりそうした声はいただいてきたので、実は市長時代もこの産業政策に非常に注力をしてやってまいりました。企業だけでも343社の企業誘致をしましたし、ベンチャー企業を育成をするスタートアップ施策というものにもお力を入れてまいりましたし、あとモノづくりとか、そうした新しい産業だけではなくて、第1次産業農業とか林業もですね。力を入れてまいりましたので、そうした経験を生かして、今回は県全体の産業振興に全力を尽くしていきたいと思います。いろいろなノウハウも蓄積をしておりますので、それを必ずできるというふうに考えております」

<滝澤悠希アナウンサー>
「これは、鈴木さんが4期16年の浜松市政を運営されてきた中でやってきたことが評価されたという一つの指標とも言えると思うんですが、白鳥さん、今回、鈴木さんは選挙戦で幸福度日本一ととも主張していましたけれども、その辺で何か質問はありますか」

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「幸福度日本一って何となくざっくりしているんですけれども、もう少し具体的に何があれば幸福なんでしょう」

<鈴木康友氏>
「これは非常に難しいんですよね。抽象的な概念なので、今の日本でもですね、世界的にもそうなんですけども、Well-being(ウェルビーイング)という新しい指標が作られ始めていまして、みんなの幸福度をどういうふうに測っていくかと、そのWell-being(ウェルビーイング)指標は、実は市長の時にも浜松で新たな取り組みとして実証研究なんかやってきたんですけれども、そうしたものを活用してそのいいとこを伸ばすのか、あるいは弱いところを補強するのか。いろんなWell-being(ウェルビーイング)指標の使い方があるんですね。この県内でもですね、かなり地域によってその差が出てきますので、そこはきめ細かく対応していくことによって、どこの地域に住んでいても、皆さんが満足感幸福感を感じられるような県をつくっていきたいなというふうに思っています」

<滝澤悠希アナウンサー>
「確かに幸福度は高めていきたいところですが、もう一つ県政課題として県の執行部と議会との間の溝というのがあると思うんですが、浜松市長時代も市議会とやりとりがあったと思うんですが、これはどうしていけば解決していくんでしょうか」

<鈴木康友氏>
「これはやっぱりきちっと議会の皆さんとコミュニケーションをとって信頼関係を醸成をしていくということに尽きると思います。最初の私もスタートの時も激しい選挙をやりましたので、最大会派とは敵対関係でスタートしたんですけれども、そこはきちっとコミュニケーションをとって信頼関係を構築することによって、二元代表の安定を作り上げてきたんで、これからも特には自民改革会議の皆さんとコミュニケーションを取る中で、信頼関係を醸成をしていきたいという風に思っております」

<滝澤悠希アナウンサー>
「やりますを謳った選挙戦でした。知事として何をやりますか」

<鈴木康友氏>
「これはスローガンに掲げているとおり、『オール静岡で幸福度日本一の静岡県を目指します』ということ。これをやります、で実現してまいります」