静岡県の鈴木康友知事は、6月11日、就任後初めての定例会見に臨みました。長年の県政課題であるリニア問題については関係者との「心合わせができた」と手応えを強調しました。

就任後、初の定例会見に臨んだ鈴木知事。まず、言及したのはリニア問題についてです。

<静岡県 鈴木康友知事>
「みなさまと一緒にリニアを推進していくことについての心合わせができたと同時に、静岡県の立場というものも、あらためて関係者の皆様、特に重要なキーマンとなる皆様にご理解いただいた」

リニア問題をめぐっては先週、大きな動きがありました。4日、鈴木知事は斉藤哲夫国土交通大臣を訪ね、国との連携について意見を交わしました。

<斉藤鉄夫国土交通大臣>
「国土交通省としても大井川の水資源の問題、南アルプスの環境保全は大変重要な問題」

<静岡県 鈴木康友知事>
「面会してコミュニケーションを取っていくということは、お互いの信頼関係築くうえでも大変重要なことだと思っている」

その言葉通り、翌5日には、JR東海の丹羽俊介社長と面会。そして、長年、下火になっていた東海道新幹線の静岡空港新駅が話題に上ります。

<JR東海 丹羽俊介社長>
「静岡県さんの考えを受け止めながら、対話をすることが大事」

<静岡県 鈴木康友知事>
「可能性としてどうか、課題のあることなので、またコミュニケーションをとろうと丹羽社長から回答いただいた」

さらに、鈴木知事はリニア沿線の自治体でつくる期成同盟会の総会に初めて出席し、岸田文雄総理大臣などに、東海道新幹線に静岡空港新駅を設置することなどを要望しました。

<岸田文雄総理大臣>
「東海道新幹線の輸送余力を活用した東海エリアの利便性向上を図り、地域にもたらす経済効果の最大化を目指してまいります」

再び、熱を帯び始めた空港新駅をめぐる議論。

<静岡県 鈴木康友知事>
「拙速に進める話ではなく、長期的な課題だと認識。期成同盟会のリニア開業の高速交通の将来像、今後、未来のことで、盛り込まれたことは大変ありがたい。リニア開業を見据えて、1つ1つ課題をクリアしながら丁寧な議論をしていくことが必要」

一方、鈴木知事、19日に開会する予定の静岡県議会6月定例会が終わった後、リニア新幹線の静岡工区や山梨県内のボーリング調査の現地視察を行う方針を示しました。

また、県内でのボーリング調査の実施については、岐阜県内での井戸などの水位低下の問題を受け、JR東海の対応などが妥当か県の専門部会で精査しているためその判断を待つとしています。