台風15号の影響で静岡県清水区内のほとんどの地域で断水が発生しましたが、被害を免れ、水が問題なく使えている地域もあります。同じ清水区内でなぜ、差が出たのか?調査してきました。

<スーパーのスタッフ>
「ここのお店は通常通り使えています」

9月27日、静岡市清水区押切のスーパーでは水圧も水量も問題なく、通常通りの営業ができていました。現在、清水区内の多くで断水が起きていますが、スーパーがある地域は柏尾配水池から取水していて、断水の被害を免れています。その理由が…。

<植田麻瑚記者>
「静岡市清水区の柏尾配水池です。こちらでは興津川からの水と安倍川からの水を二つ蓄えておける施設です。現在、興津川からの水は止まっていますが、安倍川からの水を通常の6倍の量にしているため、断水が回避できているという状況です」

断水を免れている柏尾配水池から水を供給するエリアは、今回断水した興津川からの取水ルートに加え、葵区の安倍川から水を取る「北部ルート」と呼ばれるものを持っています。通常時は1日1000トンの水を安倍川から受けていますが、興津川からの水がない緊急時のいまは6000トンの水を得て、しのいでいる状況です。

実は清水区内で断水の被害を免れた地域はもう一つあり、草薙配水池から水を供給するエリアは駿河区高松の地下水から取水する「南部ルート」でカバー。現在は通常より2000トン多い水をもらっています。

静岡市上下水道局によりますと、この二つのルートは昔から渇水問題に悩む清水区の水不足対策として活用されていて、現在、最大限の量を供給していますが、水利権やポンプの問題で、現在断水している東側のエリアまで水を運ぶことができないといいます。

柏尾配水池から水を得ているスーパーは断水地域との境目にあり、水を求めてやってくる人も多くいます。

<ヒバリヤ 営業本部 山岸達也部長>
「25日から給水所を始めて、きのうなんかは200人以上の方がご利用いただいています」

ヒバリヤ高部店は生活用水を無料で配っているほか、飲料水を多く仕入れるなど被災者を支援したいとしています。(トイレは24時間開放)