静岡県裾野市内の保育園で、複数の保育士が園児に対し、虐待行為を繰り返していた問題です。保育園側が園の職員に口外しないよう書かせていた誓約書をSBSが独自に入手しました。

10月下旬、保育園側が園の職員に書かせた誓約書です。

<誓約書の一部>
「当園の機密事項などを第三者に故意または過失によって漏洩したりしないこと」

個人情報や資料、電子ファイルなどを漏洩させないよう求めた内容に並んで書かれていました。園の関係者は、一連の虐待行為について「口外しないでほしい」と口頭で要請された上で誓約書を求められたので、口止めだと受け止めたといいます。

この問題は、静岡県裾野市の「さくら保育園」で、3人の保育士が、複数の園児に対して、足を掴んで宙づりにする、カッターナイフを見せて脅すなどの虐待を繰り返していたものです。裾野市は11月30日、保育園がすべての職員に誓約書の提出を求め、組織的に隠ぺいしようとしていたと明らかにしました。

これに対し、園側は30日夜の保護者説明会で「そうした事実はない」と説明したということです。

<1歳児の保護者>
「仕事中、私用の携帯を使わせないという誓約書だったという説明があった」
「『メディアが間違っている』と言ってましたよ、園長は。『信じてください』と言ってました」

<年長6歳児の父親>
Q.誓約書を書いたというが?
「それは一切違う話らしいです。今回の一連のことに対して口外するなという誓約書ではなかったと言っていた」

複数の保護者によると、園の説明は裾野市の説明を否定するものでした。誓約書にある「当園の機密事項」とは何なのか。今後、隠ぺいの事実があったのかも問われそうです。

一方、虐待の内容について保護者は、子どものほほに「青あざ」があり、不審に思っていたといいます。

<1歳児の保護者>
「その時期、ほほが青かった。アザみたいになっていた。許せないです。うちの子もごはん食べないんですよ。なのでごはん食べない子、残す子にやっていたというので絶対そうだとわかりました」

園側は30日夜の説明会で、虐待を受けた子どもの特定を進め、直接、保育士から謝罪させたいとの意向も示したといいます。しかし、3人の保育士のうち1人はすでに退職、残る2人も11月30日付で退職しています。保育士とは、弁護士を挟んでのやり取りとなっているということで、実現を疑問視する声が聞かれました。