中国本土の株式市場では9月28日、北京証券取引所で1社、深セン証券取引所で2社の計3社が新規上場した。このうち、北京に上場した河南シラン科技発展(838402/北京)は公開価格の2.65倍となる初値がついた。
 
 河南シラン科技発展は公開価格5.66元に対し、初値は2.65倍の15.00元だった。終値は同2.49倍の14.09元。

 同社は2012年設立で、16年に株式会社化。水素ガスおよびシラン材料製品の研究開発、生産、販売、技術サービス提供を主業務としており、特に新エネルギー、新材料関連分野に注力している。20年における中国国内のシラン市場シェアは32.56%、太陽光発電分野における電子製品向けシランガス国内市場シェアは37.95%、パネルディスプレイ分野では26.88%である。
 
 21年12月期の売上高は7億2139万元(前期比41.23%増)、純利益は7579万元(同61.87%増)。22年1〜6月期の売上高は5億728万元(前年同期比37.64%増)、純利益は1億42万元(同96.59%増)。新規上場に伴い調達予定の6億元(約120億円)は、約32%の1億9000万元をシラン装置水素冷却化システム改良プロジェクトに、約53%の3億2000万元を年産500トンの半導体用シリコン材料プロジェクトに用いる。
 
 深セン創業板に上場した鴻日達科技(301285/深セン)は公開価格14.60元に対し、初値は27.74%高い18.65元だった。終値は同48.63%高の21.70元。

 03年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。精密コネクタの研究開発、生産、販売を主業務としており、製品はスマートフォンおよびその周辺機器、ウェアラブルデバイス、コンピューターなどコンシューマー電子製品分野に広く用いられている。小米、TCL、ZTEなどのIT機器メーカーや、ウインテックなどIT機器のODM生産企業と長期的な提携関係を築いている。同社の計算によれば、20年のスマホ用コネクタ世界市場シェアは1.92%。
 
 21年12月期の売上高は6億1825万元(前期比2.11%増)、純利益は6461万元(同4.00%増)。22年1〜6月期の売上高は3億775万元(前年同期比5.67%増)、純利益は2718万元(同11.62%増)。新規上場に伴い調達予定の4億8253万元(約97億円)は、約88%の4億2253万元を子会社の漢江機床(崑山)有限公司の精密コネクタ生産プロジェクトに用いる。
 
 一方、同じく深セン創業板に上場したカン州逸豪新材料(301176/深セン)は、公開価格23.88元に対して初値は1.17%低い23.60元で公募割れとなった。終値はさらに下がって同7.87%安の22.00元だった。
 
 同社は03年設立の民営企業で、18年に株式会社化。電子回路用銅箔およびアルミベース銅張積層板の研究開発、生産、販売を主業務としており、産業チェーンの延伸を図るべく、21年7〜9月期には川下産業であるプリント基板(PCB)のテスト生産を開始した。製品はコンシューマー電子、5G、IoT、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能、新エネルギー車、工業制御、医療、航空宇宙など多くの先進分野に広く利用されている。20年における中国国内の電子回路用銅箔市場シェアは生産量ベースで業界6位、PCB向け銅箔市場シェアでも業界トップクラスにある。
 
 2021年12月期の売上高は12億7104万元(前期比5.16%増)、純利益は1億6284万元(同2.83倍)。22年1〜6月期の売上高は7億5361万元(前年同期比18.20%増)、純利益は5502万元(同42.56%減)。新規上場に伴い調達予定の7億4614万元(約149億円)は、約79%の5億8721万元を年産1万トンの高精度電解銅箔プロジェクトに、約8%の5892万元を研究開発センタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)