中国のフィンテック企業、360数科(03660/香港)が11月29日、香港証券取引所に新規上場した。公開価格50.03香港ドルに対し、初値は1.14%高い50.60ドルだった。終値は同3.44%高の51.75ドルだった。
 
 同社は2016年設立で、金融機関、消費者、小型企業向けに、借り手の獲得、初歩的な信用評価、資金のマッチング、融資実施後のサービスなどを提供するフィンテック企業。AIやデータ分析などの技術を駆使して、融資業務の全ライフサイクルにおける各セクションで金融機関にさまざまな能力を提供するとともに、消費者や小型企業の融資ニーズの掘り起こしを図る。主な収入源は、金融機関向けの技術ソリューションプラン提供によるもの。
 
 22年6月30日現在で、133の金融機関(全国銀行、地方銀行、消費者金融会社)と提携パートナー関係を構築している。また、従来の金融機関から十分な融資サービスを受けられなかった消費者に対して先進的な信用プロファイリング技術を実施し、適切な信用限度額の金融商品を提供してきた。22年6月現在でサービスを提供した借り手の累計数は2560万人にのぼる。
 
 21年12月期の売上高は166億3564万人民元(前期比22.65%増)、純利益は57億6451万元(同64.90%増)。22年1〜6月期の売上高は85億324万元(前年同期比11.87%増)、純利益は21億4931万元(同25.76%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の約3億6460万香港ドル(約64億円)は、約50%を技術および信用評価能力の強化、多様なソリューションプランの開発に、約40%をオンライン・オフラインの販売、マーケティング業務強化による知名度の向上、顧客のさらなる開拓に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)