騰訊(テンセント)傘下の音楽配信会社、騰訊音楽娯楽集団(01698/香港)が5月16日、2023年1〜3月期(第1四半期)の業績を発表した。音楽配信サービスが好調で前年同期比で増収増益となった。
 
 23年1〜3月期の売上高は70億400万元で、前年同時期の66億4400万元から5.42%増加した。内訳は、オンライン音楽サービス事業が3501万元(前年同期比33.83%増)、ソーシャルエンターテインメートサービスなどが3503万元(同13.03%減)となり、2つの主力事業がほぼ同規模となった。
 
 また、オンラインミュージックサブスクリプション収入が26億元(同30.4%増)と成長。ユーザー数が同17.7%増の9440万人となったこと、有料ユーザー1件あたりの月間平均収入が急速に高まったことが収入増を後押しした。コンテンツ運営の最適化、高音質なコンテンツに対するユーザーの課金意識の高まり、有効な販促手段などが背景にある。さらに、広告収入などサブスクリプション以外の収入も好調だった。
 
 当期純利益は12億元で、前年同時期の6億4900万元から84.85%増加した。収益性の高い音楽サブスクリプションサービス、広告サービスが成長したこと、運営コストの最適化などにより売上総利益率が前年同時期から5.1ポイント上昇して33.1%となった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)