生活ゴミなどの固体廃棄物処理業者の深セン市朗坤環境集団(301305/深セン)が5月23日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格25.25元に対し、初値は10.26%低い22.66元だった。終値は同10.65%安の22.56元だった。

 同社は2001年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。飲食ゴミ、厨房ゴミ、糞便、動物固体廃棄物など有機固体廃棄物、都市生活ゴミの無害化処理、資源化利用、関連環境エンジニアリングサービスの提供を主業務としている。広東省や湖南省など中国南部において18のゴミ処理プロジェクトを実施している。22年10月31日現在で、飲食・厨房ゴミ処理規模は中国国内第9位、病死家畜・家禽処理規模は中国国内2位となっている。
 
 22年12月期の売上高は18億1856万元(前期比12.35%増)、純利益は2億5418万元(同6.35%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が3億7800万元(前年同期比6.54%減)、純利益が4300万元(同24.79%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の11億2229万元(約220億円)は、約58%の6億5659万元を広東省中山市南部ゴミ総合処理拠点の有機ゴミ資源化処理プロジェクトに、約24%の2億6570万元を研究開発センター・情報化建設プロジェクトに、約18%の2億元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)