20日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比95.07ポイント(0.52%)安の18335.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が31.67ポイント(0.48%)安の6556.10ポイントと反落した。売買代金は1035億5550万香港ドルにやや縮小している(19日は1127億5840万香港ドル)。
 戻り売りが優勢となる流れ。前日のハンセン指数は2.9%上昇し、約2週ぶりの高値水準を回復した。中国と西側諸国の関係悪化や、人民元安の進行も懸念材料。中国人民銀行(中央銀行)は20日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を昨年11月以来の元安水準に設定した。20日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が年初来安値を更新している。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。「国家隊」と呼ばれる中国の政府系ファンドが香港株購入に乗り出したことが判明し、下値不安も薄らいでいる。指数はプラス圏で推移する場面もあった。一方、寄り付き前に発表された実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、銀行貸出の指標となる1年物LPRが3.45%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRが3.95%に予想通り据え置かれた。予想通りとあって、相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が5.9%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)とバイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)がそろって5.3%安と下げが目立った。海底撈国際については、同系列企業で海外事業を手がける特海国際HD(9658/HK)の1〜3月赤字転落も嫌気されている。特海国際株も2.2%安と下げた。
 ハンセン科技(テック)指数は1.7%安と他の指数をアンダーパフォームしている。個別では、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(センスタイム:20/HK)が7.7%安、ショート動画投稿アプリ「快手(クアイショウ)」の快手科技(1024/HK)が5.2%安、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.8%安と値を下げた。
 中国不動産セクターも安い。上記した龍湖集団のほか、中国奥園集団(3883/HK)が6.7%、合景泰富集団HD(1813/HK)が5.7%、遠洋集団HD(3377/HK)が5.6%ずつ下落した。
 半面、海運セクターは高い。太平洋航運集団(2343/HK)が7.2%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が5.3%、中遠海運HD(1919/HK)が4.1%、東方海外(316/HK)が3.1%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%安の3005.44ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、医薬株、インフラ関連株、素材株、公益株、金融株、空運株なども売られた。半面、石油・石炭株は高い。海運株、公益株、半導体株の一角も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)