2020年は世界の主要国の経済成長率は軒並みマイナスに転落したが、中国だけ2.3%増と「一人勝ちだった」という。中国経済の柱となるのは、国内総生産(GDP)の4割を占める「製造業」だが、中国メディアの快資訊は21日、中国の製造業は「いまだに日本に依存している」と伝える記事を掲載した。高い技術力を要する小さな部品などは、今でも日本から輸入しているという。

 記事はまず、中国の製造業は極めて規模が大きく、これまで世界の工場として多くの経験を蓄積してきたと紹介し、国を豊かにし、雇用も創出してきたが「決して楽観視はできない」という。なぜなら、今でも小さな部品では日本に依存していることが多いからだと論じた。

 製造大国である中国が日本に依存せざるを得ないのはなぜだろうか。記事は2016年頃から世間をにぎわした「ボールペンのペン先のボール」問題を振り返った。中国ではボールペンが年間400億本ほど製造されていたが、李克強首相の指摘により「ペン先部分は日本からの輸入に依存している」ことが明らかになったというものだ。最近では、ライターの部品も日本から輸入していることが話題になったと伝えた。

 その理由は簡単で、開発能力がないのではなく「開発費を惜しんでいる」ためだと記事は指摘。ボールペンのボールは1トン12万元(約190万円)で買えるが、開発するとなると莫大な費用と時間がかかる。開発に成功しても「投資に見合うだけの利益」は期待できず、経営者は手っ取り早く日本から輸入するのだと説明した。

 これでは自主開発が進まないのも当然だ。記事は指摘していないが、知的財産権が保護されにくい環境にある中国では巨額を投じて開発しても、技術が流出して別の中国企業に横取りされるリスクもある。中国の製造業が「日本依存」から完全に脱却するのは難しそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)