近年中国では、激しい競争に疲れた若者たちの倦怠感が広がっている。そのためか、競争から現実逃避する、「無気力カルチャー」が広がっているようだ。そんな中、中国メディア網易は、「中国国内の受験競争に疲れたら日本に行くのも一つ」と提案している。

 中国メディアはこうした状況を分析し、激しい受験競争への疲れを感じ、その競争から逃げ出したい、という思いになる人も多い、と述べている。そのため、ネットでは「躺平(タンピン、寝そべり)」といった言葉が流行している。また、受験にしろ企業の発展にしろ、中国国内の競争を激化させている要素として「内巻化(インボリューション)」という言葉も流行している。インボリューションとは”閉鎖的な環境で内部の激しい競争に巻き込まれる状況”のこと。受験競争も、より豊かになるための競争も、すべて限られた範囲の中でいかに他の人を出し抜くか、勝ち抜くかを目指すもの。こうした競争は激しくなっており、若者たちを疲弊させているようだ。

 こうした背景から、中国メディアは「内巻化(インボリューション)に疲れた学生は、日本へ逃げろ」と題し、中国国内の激しい競争から一歩身を引いて、日本に留学してみるのもいいと提案しているようだ。

 記事は、日本国内の教育体制は質が高く、日本国内どこでも平等に良質の教育を受けることができる。さらに、道徳心を育む教育を行っている日本で子どもを育てる価値はある、と述べている。現在も、日本では海外からの優秀な留学生を歓迎しているため、日本への留学も難しくないと述べている。

 ただし、中国人にとっても日本で大学教育を修了するのは、それなりの学力が必須だ。日本に留学するにも「躺平(タンピン、寝そべり)」していては難しいだろう。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)