中国のポータルサイト・百度に15日、「日本のワクチン温度管理方法を笑ってはいけない」とする記事が掲載された。

 記事は、温度管理ミスなどの不手際がしばしば報じられ、その都度中国のSNS上で取り沙汰される日本の新型コロナワクチンに関する話題が、あることで再び注目を集めたと紹介。その内容は超低温保管が必須であるワクチン管理をしっかり行うために導入された新たな温度検査システムで「冷凍庫表面の温度ディスプレイ前にカメラを取り付けて数字を撮影し、文字認識ソフトウェアで解析するものだ」と伝えた。
 
 そして、この方法について中国版ツイッター・微博では「これこそ匠の精神だ」「これが日本の現実なのだ」など、嘲笑するようなコメントが寄せられたとした。また、どうして冷凍庫の温度データを直接送信するシステムを導入しないのか、冷凍庫内に温度センサーを入れてモニタリングシステムに繋げばいいではないかといった疑問の声も出ていると紹介した。
 
 その上で「実のところ、システムを改造するのは単にセンサーを庫内に入れるだけでは済まないのだ」と指摘。比較的古い冷凍庫にはデータをやり取りするインターフェースが備わっておらず、後付けするには破壊的な改造が必要になるほか、センサーを入れることにより冷凍庫の密封状態が崩れて温度が上昇してしまう可能性があるとした。さらに、冷凍庫は厚い金属ケースであることから無線で庫内の情報を伝えることも不可能だと解説している。
 
 一方で、デジタル数字のディスプレイをカメラで撮影し、読み取る技術は成熟していて信頼できるほか、カメラなどのセッティングや管理システムの導入は1時間もあればできてしまうと説明。それゆえ、非常に原始的に思えるこの方法について日本のネットユーザーからは「実は賢い方法なのだ」という意見も出ていることを伝えるとともに、実際にこのようなカメラを用いたモニタリングシステムを商品として提供する企業も存在するのだと紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)