日本のアニメや映画は中国でも人気だが、日本の「ホラー映画」が好きな中国人も多い。中国メディアの快資訊は20日、「日本のホラー映画はなぜこれほど恐ろしく、そして人気なのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本のホラー映画は中国ばかりでなく、世界中で受け入れられていると紹介した。ハリウッドでさえ参考にしているほどで、米国の映画批評サイトを開くと、上位10本のうち必ず何作かは日本の映画が入っているものだ、と人気のほどを伝えている。

 記事の筆者自身はホラー映画が好きではないそうだが、なぜ日本のホラー映画が海外で人気なのかを分析している。それは、日本のホラー映画が小泉八雲氏のまとめた作品集「怪談」の影響を色濃く受けているからだという。日本各地に伝わる伝説や民話をまとめたもので、「雪女」や「耳なし芳一」などが収録されている。記事は、この「怪談」から感じられる独特の感性は、日本の有名な映画監督、黒澤明氏や北野武氏などの作品にも投影されているとした。

 「怪談」には、どんな特徴があるのだろう。筆者は、「ただ恐がらせるために書いたのではない」と感じているそうだ。どの作品からも、物悲しさややるせなさが伝わってきて、勧善懲悪の内容も多いとした。そのため、日本のホラー作品の背景には「かわいそうな話」があって、視聴者の共感を呼んでいるのではないかと分析している。

 やはり、ジャンルを問わず日本の作品には日本特有のわび・さびが反映されているのかもしれない。その点、西洋のホラーは敵の襲撃に反撃するなど、「動」が特徴となっており、日本のホラー映画の「静」とは対照をなしている。同じ「恐い」という感覚でも、東洋と西洋の恐さには種類の違いがあり、日本のホラーをとりわけ好む中国人の感覚は、日本に近いと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)