防衛省によれば、防衛白書は「日本の防衛の現状とその課題、及び取り組みについて周知を図ることを目的として」毎年刊行されている。中国メディアの網易はこのほど、2021年版の防衛白書について「内容がこれまでと変わっている」として、3つのポイントを紹介する記事を掲載した。

 記事が挙げた1つ目は「台湾カードを出して中国に圧力を加えている」ことだ。2021年版では、「台湾情勢の安定は、日本の安全保障や国際社会の安定にとって重要」と明記しているが、これは「日本が台湾問題に手を出して、中国の内政に干渉しようという野心を露わにしたもの」と強く反発している。そして、「中国のレッドラインを試すことは危険で、中国の核心的利益に何度も触れるなら、とてつもなく大きな代償を払うことになる」と警告した。

 2つ目は「日米の戦略的つながりをより緊密にすることで、日本の立場を明確にしていること」だ。これまでのような地域形勢を分析するだけとは異なり、米中対立が安保条約に与える影響に重点を置いていると記事は指摘した。そして、韓国などが米中関係における自身の立場を明確にしていないのに対し、日本は米国側に立つことを明確にしており、「米国による反中の手先、急先鋒になっている」と批判した。

 3つ目は「日本政府の右傾化が進み、軍国主義勢力がいまだに存在する」との主張だ。その根拠として、表紙に甲冑を着た騎馬武者の墨絵を描いたことを挙げている。日本のネットユーザーからも「戦意が濃厚」、「軍国主義が盛り上がっている感じがする」などの感想が寄せられていると伝え、「この表紙は、日本の一部の政治家の右寄りの立場を反映している」、「過去の軍事大国の地位が忘れられないでいる」と主張した。

 それで、日本が「野心を抱いていること」は明白だとし、中国に対してこの先さらなる圧力を加えるだろうと予測した。そして、貿易白書から日本は過去の歴史から教訓を学んでいないことは明らかだと主張したうえで、「形勢を見誤り、計算を間違えて日本国民の利益を顧みないなら、地域の平和と安定を壊すことになり、日本が勝つことはない」と強く警告して結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)