中国は改革開放以降、長期にわたって経済成長を続けており、新型コロナウイルスの影響が大きかった2020年ですらプラス成長を実現した。そんな中国からすると、日本経済は「後退」しているように見えるようだ。中国メディアの百家号はこのほど、「日本経済は後退しているのか」と問いかけ、日本と中国の国内総生産(GDP)を比較する記事を掲載した。

 記事は、過去20年間のGDPの推移に言及した。2000年と2020年のGDPを比べると、中国は約9.8倍に膨れ上がったが、日本はわずか1.08倍に過ぎなかったと伝えている。それで「中国はずっと増加し続けている」のに対し、日本は「この20年間ほぼ同じ状態だが、後退しているわけでもない」と分析した。日本はすでに高度に発展したので、成長できる余地に限りがあり、その意味では「成長し切ってしまった」のだと説明している。

 また、2000年当時の中国のGDPは、日本の3分の1程度に過ぎなかったが、2020年には日本のGDPが中国の3分の1ほどになったと指摘した。それで、この20年で「完全にその地位が逆転した」と嬉しそうに伝えている。中国は、2010年に日本のGDPを超え、その後も成長を続けており、近いうちに米国をも超えると見られている。

 しかし、1人当たりのGDPを見ると中国はまだまだ日本に及ばず、精密工作機械やハイテク加工、自動車分野などでは日本の方が進んでいると認めた。それで、中国と日本の経済発展の状況について考える時、「自分について驕ることなく、卑下することもない」という態度が必要だと論じた。そして、外部の干渉を取り除き、謙虚に学んで着実に前に進み続けることが重要だとしている。

 本来、東京五輪は経済成長を促進する起爆剤になると期待されていたが、新型コロナウイルスの影響で何とか開催はできたものの、大きな経済効果は期待できなくなってしまった。日本経済は、後退はしないが前にも進まないという状況がまだ続くのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)