本腰を入れて省エネ対策を進めている中国では、建築業界で超省エネルギー建築も増えつつあるようだ。この点、日本の住宅は大いに参考になるという。中国メディアの快資訊は27日、「日本の住宅は冬に暖かく夏は涼しい」と紹介する記事を掲載した。

 日本は冬はとても寒く、夏は非常に蒸し暑いという厳しい気候となっている。そのため、ほかの国のように住宅の断熱対策の重点を冬の寒さか夏の暑さのどちらかに合わせることができず、湿度の高さや木造建築特有の制限もあって独特な発展を遂げてきた。日本の断熱技術は試行錯誤を繰り返しながら発展してきたと言えるだろう。

 記事は日本の住宅について、床と壁に断熱材を入れていると紹介している。そのため冬は外の冷気が家に入ってくることがなく、床暖房を入れなくても十分暖かいとした。夏は外の熱を遮断してくれるので、外が暑くても室内は涼しいと快適さを伝えている。そのうえ、気になる建築コストも冷暖房費が抑えられるので結果的には経済的だと紹介した。

 中国は国土が広大で、北方と南方とでは気候が全く違う。これまでは、北方の冬はセントラルヒーティング、南方は暖房器具に頼るのが一般的で、冬に屋内が一番寒いのはその境界付近の地域だと言われてきた。気候が違えば需要も違うのは当然で、地域に合わせた工夫も必要になると言えそうだ。

 省エネを目指す中国では、再生可能エネルギーだけで供給をまかなうゼロエネルギービルを最終目標にしていると報じられている。省エネは環境保護の観点からも電力不足対策にも良いことだが、住宅建築の基本は住む人にとって居心地が良いことではないだろうか。その点で、地元の気候条件に合わせ、住みやすさを第一にした日本の住宅は参考になると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)