新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京五輪が始まった。主催者である国際オリンピック委員会(IOC)を始め、日本政府や東京都、日本オリンピック委員会(JOC)などがコロナ禍での五輪成功を願うのは当然のことだが、「中国も成功を願っている」のだという。中国メディアの捜狐はこのほど、東京五輪の円満な成功を「最も願っている」のは「中国人以外の誰でもない」と論じる記事を掲載した。

 記事はまず、2020東京五輪がいかに困難ななかでの開催となったかを強調した。延期となったこの1年だけを見ても、日本は首相が変わり、新型コロナウイルスの感染状況は深刻さを増し、日本国内では開催反対の声が大きくなっているなかでの開催で、開会式の数日前でさえ大会組織委員会の事務総長が中止や延期の可能性を排除しないとの考えを示していたほどだと伝えた。

 続けて記事は、コロナ禍という普通ではない状況下での開催に、日本も様々な手を打ち、対策を十分に考慮して実践していると紹介した。これには無観客での開催や、選手と関係者の行動を制限すること、マスク着用の有無を調べる映像システムや、様々な非接触型のサービスなど「新技術」を使ったコロナ対策を含むと伝えている。

 続けて、東京五輪は「安全安心な開催」に向けて多大な努力が積み重ねられていると指摘する一方、その成功を誰よりも願っているのが中国だと記事は指摘した。なぜなら、2022年に北京で冬季五輪が開催されるからであり、現状からすると北京冬季五輪の時にコロナが収束していると考えるのは現実的ではないとの見方を示した。

 そして、冬季五輪の開催を控えている中国にとっては今回の東京五輪から学べることは多いとし、特に新技術を用いたコロナ対策は北京冬季五輪でもそのまま導入できると説明した。中国は現在、非常に厳格なコロナ対策で海外からの逆流入を比較的効果的に防いでいるが、五輪開催となると状況はまた大きく変わることだろう。その点で東京五輪は成功事例だけではなく、失敗事例も含めて中国にとって大いに参考になっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)