北京などの4大都市に次ぐ蘇州・杭州・南京では、2020年に一人当たりの平均年収がいずれも100万円を超えたと報じられた。中国では多くの人が豊かになり、同時に「生活の質」に対する要求も高くなっているというが、いまだに日本を超えられないものがあるそうだ。

 中国メディアの快資訊は7月28日、「日本で見られる生活の細部に感動してしまう」と紹介する記事を掲載した。こうした細部への配慮は中国では見られないものばかりだという。

 記事は「日本で見られる感動してしまうほどの配慮」の例をいくつか挙げているが、まず1つ目として「トイレの便座」を紹介した。トイレの便座と言えば、中国人旅行客による温水洗浄便座の爆買いが印象的だが、あれから何年も経っているのに中国の便座は日本製を超えられないそうだ。中国国内では当時、爆買いを恥ずかしいと感じる風潮が強く、日本製品を模倣した温水洗浄便座が作られた。しかし記事は、日本の便座はいつまでも温かく、温度がちょうどよく、自動洗浄機能も付いていて清潔だが、日本製品を模倣した中国メーカーの温水洗浄便座は「まったく追い付けていない」ことを強調した。

 さらに日本では「自転車にカギをかけなくても安心」であるほど、治安が良いことも羨ましい点だと主張した。中国では自転車にカギをかけないというのは考えられず、カギを何重にかけていても盗まれる時は盗まれるもので、このため日本では広まらなかったシェアサイクルが増えたのかもしれない。

 また、中国には無い良質の「絆創膏」についても称賛している。中国にも絆創膏はあるが、すぐにはがれてしまう、通気性が悪い、剥がした後にべたべたするなど使用感は今ひとつだ。材質も日本製と違って良質とは言い難く、セロハンテープを付けているような付け心地のものもある。そのためか、品質が良く、形状などの種類が豊富な日本の絆創膏を、土産に買って帰る中国人旅行客は多かった。

 記事が紹介しているものは、いずれも「些細なこと」に見えるかもしれないが、こうした細かい部分が生活しやすさを左右するものだ。中国人の平均収入は確かに伸びているが、中国における生活が「細部」で人を感動させるまでになるのは、まだまだ先のことなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)