法務省によれば、2020年末における在留中国人の数は77万8112人だった。これだけ多くの中国人が日本で暮らしているわけだが、彼らは日本での生活をどう思っているのだろうか。中国メディアの網易はこのほど、「日本での生活に対する中国人の感想」を紹介する記事を掲載した。

 記事の筆者は東京・池袋で暮らす中国人で、「あくまでも個人の感想」と断ったうえで東京と中国での生活の違いを指摘している。まず、住宅環境については、「都市建設という点からすると、東京は10年前の中国の古い町並みという感じで、住宅と店舗が入り交じっていて、道路も狭い」と感想を語った。新たに開発されたばかりの中国の都市部と比べると東京の街並みは古臭く感じるのだという。

 また、日本は「カラスが多い」ことも難点だと伝えた。ごみを出すとカラス避けのネットをしていても荒らされることがあって、辟易するという。確かに中国は都市部でもカラスがほとんどいないので、ごみがカラスに荒らされることを心配する必要はない。また、東京は住宅価格は北京や上海と比べると安いが、中国と違って日本の不動産価格は安定しているので買っても値上がりする見込みはないのは残念な点だと伝えた。

 このほか、仕事環境では残業が多く、ストレスも大きいという。外国人であることを理由に軽視されるようなことはないと指摘する一方で、外国人の立場のまま会社内での昇進となると難しい一面があるとしている。人間関係は希薄で、毎日同じ生活の繰り返しなので、中国のような人情社会が恋しくなると語った。さらに、中国のようにキャッシュレス化が普及していないので非常に不便だと述べている。

 しかし、日本は生活インフラや都市機能が整備されていて、大雨でも道路が水であふれることのない排水システムもあるとしたほか、非常に便利な公共交通機関網、職種に関わらず労働者が尊重されることなどは、中国と違って良い点だと認めている。日本で暮らす中国人筆者にとって、東京での暮らしは良い点もあれば、不満な点もあるようだが、比較的安定した暮らしができる点は魅力なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)