米アップルの最新スマートフォン「iPhone(アイフォーン)13」が日本でも発売され、大きな関心を集めている。新しいiPhoneが登場するたびに注目が集まることの1つに「どのメーカーの部品が使われているのか」という点が挙げられるが、中国メディアの騰訊は2日、iPhone13が分解されて分かったことは、「重要な部品に中国メーカーの製品は1つもなかった」ということだと伝えた。

 米国と中国の対立が激化し、米国は中国の華為技術(ファーウェイ)に半導体の供給を停止するなどの措置を取ったが、記事は、米国のやり方に対して「中国企業はアップルに対する部品供給を停止すべきだ」と考えた中国人は多かったはずだと指摘。事実、アップルは中国国内のサプライチェーンに依存しており、中国企業からも多くの部品を調達していると紹介する一方、「実際にはアップルの中国企業への依存度は中国人が想像しているほど高くないのが現実だ」と論じた。

 続けて、中国企業がiPhoneに部品を供給していると言っても、実際にはガラスや筐体など「高い技術が求められないものばかりで、iPhoneの基幹部品ではないものばかり」とし、基幹部品を供給しているのは米国企業や日本企業、韓国企業であると紹介。iPhoneに部品を供給している中国企業の数は少なくないが、これらの企業が日本や韓国の企業ほど重要視されていないのは「高い技術が求められない部品ばかりだから」だと論じた。

 さらに、発売されたばかりのiPhone13が分解され、供給メーカーが調査されると「やはり重要な部品に中国メーカーの製品は1つもなかった」ことが判明したと紹介。日米韓のメーカーが供給する部品は数こそ少ないが、iPhone13の原価の7割以上を占めていたと紹介する一方、中国では100以上の企業が部品を提供していたが、その原価は全体の3割ほどしかなかったと指摘。これこそ「アップルの中国企業への依存度は中国人が想像しているほど高くない」という主張の根拠だと強調した。

 また記事は、米国がファーウェイに半導体供給を停止したからと言って、「中国企業がアップルに対する部品供給を停止したら、大きな損失を被るのは中国企業だ」と指摘。部品を供給している中国企業にとって、アップルという超大口顧客を失うことは経営に深刻な打撃をもたらすとし、逆に「中国企業がアップルに対する部品供給を停止したところで、アップルはほとんど影響を受けないはず」であると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)