中国の進める一帯一路は、プロジェクトの頓挫や参加国の債務拡大などが報じられ、懸念も広がっているが、中国国内でも「10の問題」が指摘されているそうだ。香港メディアの鳳凰網はこのほど、「中国も一帯一路の罠に陥るのか」と題する記事を掲載した。

 記事によると、一帯一路に関する10の問題とは「一帯一路とは何か、なぜなのか、何をするのか、誰がするのか、どのように言うか、どのようにするか、資金の出どころ、利益はどこから出るか、どんなリスクがあるか、どのようにコントロールするか」だという。記事は中国国内の専門家に指摘されているリスクが非常に多いことを認め、リスクがあるのは事実だが「リスクヘッジすれば良いだけなので、恐れる必要はない」と主張した。

 そのうえで、10の問題の10番目である「どのようにリスクをコントロールするか」について、3つのステップを踏むように提言している。まずは「リスクを科学的な手法で見極める」ことで、膨大な意見を1つ1つ確かめることはできないので「第3者の専門機関を立ち上げ」、理性的に判断してもらうように勧めた。

 2つ目は、リスクを「効果的にコントロールすること」だという。これは一部門だけの問題ではないので、各部門が協力し、中国企業や中国国民も巻き込んでみんなで対応しなければならないことだとした。そのために、中国は自らの努力で海外権益を守ると同時に、他国との同盟や協力関係によって互いに助け合い、国連などの国際機構の助けも借りてリスクヘッジするべきとの見方を示した。3つ目はそれを「継続的に続けて発展させる」ことだという。

 記事は結びに、中華民族の偉大な復興の夢と、中国が世界と手を取り合い相互利益となることが、一帯一路の本当の目的だと締めくくった。中国人の多くは、日本など他国が一帯一路に対して冷ややかだと不満に感じているようだが、プロジェクトの頓挫や参加国の債務拡大がある以上、それは仕方ないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)